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ポカぐだ♀

ぽかぐだこ

スマホ向けゲーム「Fate/GrandOrder」登場キャラクター「テスカトリポカ」と「女主人公(藤丸立香/ぐだ子)」の男女CPを指す。
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はじめに編集

この記事には「Fate/GrandOrder」2部7章「黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン」のネタバレが含まれるので、未クリアの方は要注意。



ポカぐだ♀とは2部7章登場サーヴァントであるテスカトリポカと、女主人公(藤丸立香/ぐだ子。以下精確性優先のため女主人公と記載)の男女カップリングである。

カップリング成立経緯について順を追って解説していく。


成立の経緯編集

出会い


「座れよ。疲れているんだろう?」


2部7章冒頭、主人公は「光の巨人」からの襲撃で命を落としている。この時主人公は自らの死に気づかぬまま、霧の深い所に迷い込み、そのまま放浪し、焚き火にたどり着く。

この焚き火の主こそが、彼自身は名乗ることは無かったものの、テスカトリポカその人であった。

主人公はテスカトリポカに令呪(マスター権を含む)を差し出すことを条件に取引し、見事蘇生される。間もなくして中南米異聞帯の洞窟で目覚めるも右手の令呪を失い、召喚ができなくなっていた──。

2部7章の物語の物語はこのようにして始まる。つまりテスカトリポカと主人公の邂逅こそが、イントロとなっているのだ。



とはいえ、厳密には一度(イベント時空を含めるのであればおそらく二度)テスカトリポカと主人公は顔を合わせている。


一度目は創世滅亡輪廻・ユガクシェートラ中、インド異聞帯にて。当時のテスカトリポカのマスターであるデイビットと遭遇した際。

この時、テスカトリポカは心臓の拾い食いのせいで腹を下していたため、主人公との間に会話はなかった。


二度目は2023年に開催されたサーヴァント・サマー・フェスティバル2023!中のハワトリアにて、恐らくループを止めるために資金を集めていた黒服の男が主人公の前に現れている。

ハワトリアが7章以前であるとする根拠としては、ニトクリスオルタこそ登場するものの、2部7章初出キャラクターの大半は出番がなく、主人公もテスカトリポカに覚えがないような素振りをしている。

尚、この時資金を得るためとは言え主人公の1/17スケールフィギュアをC賞にして売り捌いていた。A賞B賞が彼の愛好する兵器の類であることを鑑みれば破格の評価である。

ちなみに7章内、テスカトリポカは主人公を商品扱いをして彼女から強い反感を抱かれたのだが、この時の主人公は「前日販売は反則だよ〜」と妙に緩い反応を見せている。

肖像権の侵害について申し立てたほうがいい。




2部7章内での関係の変遷

テスカトリポカと主人公について特筆すべきは、本編の1章まるごと使用して、二人の関係の変化が描かれた点にある。

上述の出会いの際、テスカトリポカは自らの死を受け入れられず悪足掻きをする主人公に「落ち着きのない娘」「印象が最悪」とまで言い放ったのだが、その後何度か会敵するにつれ印象が変遷していくのが見て取れる。


わかりやすい例が彼女への呼び名である。


テスカトリポカは対女主人公も含め、あだ名で呼ぶことを好み名前を呼ぶことは少ない。例外が自ら名をつけたであろうイスカリと、異聞帯でのマスターであるデイビットくらいであろうか。妹分であるトラロックのことも「ハチドリ」と呼んでいる。

テスカトリポカは女主人公との顔合わせで名乗らなくてもいいと言い切り、その後も彼女を「(カルデアの)お嬢さん」と呼び、決して名前で呼ぶことはなく、彼女の所業を煽り続けた。


──だがある戦いを乗り越え、二人が焚き火で再会した時。

テスカトリポカの名言が飛び出す。



「この先もマスターとして戦うんならな。そうだろ、お嬢」


このセリフを知っている方も多いのではないか。このセリフ内に出てくるお嬢は初出のあだ名であり、今のところ(2024年7月現在)女主人公のみに用意された独自の呼び名となる。(お嬢さんは頻発)

またこの直後、テスカトリポカは女主人公の名前を初めて呼び、これから行われることが彼女に与える最後のイニシエーションであることを明かすのだった。

そしてテスカトリポカが最後に女主人公に残した言葉は彼女に深く刻まれたのか、その後のストーリーでも彼の導きに薫陶を受けたかのような言葉を述べるシーンが散見されている。それだけ彼の存在が大きかったことが推定される。

いわば2部7章はテスカトリポカと女主人公が相互理解するまでの物語であり、ポカぐだ♀という関係性に於いてはポカぐだ♀/ZEROと取ることもできる。




女主人公からテスカトリポカへの感情編集

原則として、女主人公から特定キャラクターへの愛憎がゲーム中描写されることは少ない。

だが、テスカトリポカに対しては特別な感情を持っているのではないか、と考察できる点が二つある。

本当は彼の導きに薫陶を受けたことも含まれるのだが、最後の最後に発される彼の哲学については、是非ご自身で確かめてほしい。




焚き火での再会

前述の通り、女主人公は物語の最終盤に再び霧の中に迷い込む。このセンテンスこそが2部7章の〆でもある。

中南米異聞帯を踏破し、カルデアの物語としてはビターなハッピーエンドではあるが、女主人公の物語はまだ終わっていなかった。テスカトリポカに奪われたものが一つだけ返ってきていないからだ。



「彼に会いに行こう」



女主人公はそう言って霧中を進む。

焚き火の先にはテスカトリポカのマスターであるデイビット・ゼム・ヴォイドもいるのだが、霧の中で、女主人公から奪ったものをまだ持っているであろう相手はテスカトリポカしか考えられないことから、この「彼」はテスカトリポカであることが推定される。




あのひと

2部7章はそもそもが男女差分が多い章で、その流れを引き継いでいるのか、テスカトリポカのバレンタイン個別ストーリーでは、主人公の性別によりテスカトリポカへの呼称が異なるという事実が描かれた。


男主人公「あんがい空気の読めるポカだよ」


女主人公「あんがい空気読めるよ、あのひと」


性別によりセリフを分ける必要が特に必要なさそうな箇所であるため、この発言は性別だけでなく性格・個人によって呼称が異なることを示していることがわかる。

そして女主人公の場合、ポカ、という気安い呼び方ではなく、幾分しっとりした印象を受ける。

女主人公は、年上の男性サーヴァントであってもあだ名で呼ぶことがあるキャラクターであることが明らかであることから、敢えてあだ名で呼ばないという事実に、ライターが忍ばせた何かしらの意図を感じざるを得ない。



余談だが、バレンタイン個別ストーリーといえば妹分であるトラロックのバレンタインストーリーにテスカトリポカが登場する。テスカトリポカが昔気質なトラロックを鼓舞するシーンで「この日に告白した男女は大抵の場合うまくいく」とバレンタインについて説明している。

この説明を読んだ上で、テスカトリポカは女主人公からバレンタインチョコレートをもらった、という事実を参照すると、女主人公は勇気を出した甲斐があった……結果になるのかもしれない。


ちなみに女主人公はテスカトリポカには16種類の手作りチョコアソートをバレンタインにプレゼントしたことが明言されている。





カルデアに召喚されて以降のテスカトリポカ編集

テスカトリポカは神霊であるため記憶はリセットされず、2部7章で戦闘した記憶を保持して召喚されている。クリア後の召喚セリフもそれを踏襲したものとなっており、マジかよ!と皮肉っぽく主人公との再会を喜ぶテスカトリポカが確認できる。2部7章以前に召喚したプレイヤーも、是非マテリアルからその声を聴いてみてほしい。


上記の通りテスカトリポカは召喚以前以後で特に変わることはない。生身の人間の肉体であることがシナリオ中で明かされたが、カルデア召喚以後も「今を生きる人類」属性が付与されていることも変わらない。

だが、変更点もある。

最も変わった部分といえば、クラスがルーラーからアサシンに変更されていることだろう。

そして、敵対時には確認されなかったスキルも実装されている。

テスカトリポカの固有スキル戦士の司である。



○戦士の司:A

ティトラカワン。

意味は『我々を奴隷として司る者』。

契約者に死を恐れぬ戦いを強いる。テスカトリポカと契約した者に自然死は許されず、戦いの中でその命を終えなくてはならない。

その苛烈な誓約の代償として、契約者は自身の限界を超える活力を与えられる。

マスタースキルの能力を向上させる。

(ゲーム内マテリアルから引用)



2024年7月現在、類似のスキルがない、唯一の「マスタースキルへのバフスキル」である。

※注 奏章Ⅱ内にて、近しい表現があったが詳細は描かれず、かつゲーム内には未実装である。


マスタースキルの効果が10%アップ、フレンドからテスカトリポカを借りると20%アップする、というものだが、上記のように説明文が凄まじい。


マテリアル内に書かれているティトラカワンとは、テスカトリポカの別名の一つである。そして説明通り、テスカトリポカは女主人公を奴隷として扱っている。加えて戦死しか許されない。それは即ち……。


ちなみに前述の通りシナリオ内に男女差分が多く、女主人公でのプレイを強く念頭に置いた物語のキーキャラクターとして実装されたサーヴァントが、若い女性に対し、自らの奴隷であると宣言しているに等しいスキル名。

加えてスキルアイコンも魔術回路を現したものに見え、魔力供給を彷彿とさせることから、ポカぐだ♀二次創作作品内で戦士の司を表現したものは、少しいかがわしいものも多い。(女主人公の場合、1.5部「英霊剣豪七番勝負:下総国」内で魔術回路を弄るために胎内を掻き回されている、という描写があったことも影響していると思われる。)



余談だが、かつては顔を合わせる度に殺そうとしていたにもかかわらず、マイルーム内では甘やかしと称して砂糖菓子をしばしば食べさせたり、『甘いものは口に合わない』と敵対時に宣言していた割には『甘いものは嫌いじゃない』と貰ったチョコレートをその場でパクパク食べていたりすることから、アサシンクラスになって性格が丸くなった可能性はある。




概念礼装の特異性編集

テスカトリポカについて特筆すべき点のひとつ、それは概念礼装のユニークさである。

テスカトリポカの概念礼装は2024年7月現在、2023夏イベ・サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!と、2024年CBC(カルデアボーイズコレクション)にて実装されている。(カルデア・サテライト・ステーション2023-2024ティザービジュアルが礼装として配布されてもいるのだが、リアルイベント集合イラストのいわゆる効果なし礼装の類であるためここでは言及しない)

この二枚、いずれもテスカトリポカの単独礼装であり、かつ効果が自身に防御無視状態を付与である。

宝具の無敵貫通、味方への無敵やNP配布、ガッツなど様々なことができるテスカトリポカが持ち得ないスキルが防御状態解除だ。それをわざわざ引っ提げてきたのは戦士の支援者たるテスカトリポカらしい計らいであるともいえる。


そして単独礼装というデザインだが、もちろんぼっち、というわけでは決してない。

礼装フレーバーテキストは、いずれも主人公と一緒に余暇を過ごしていることが匂わされている。


2023年夏イベント礼装「サマー・ブレイク」では、再臨によって義足の有無が変わる(※おそらく人格の違いであろうが明言されていない)テスカトリポカが、水着姿でその足を晒し、義足がない状態であることを主人公が指摘するシーンが描かれている。

つまり逆説的に主人公はテスカトリポカの人格を見分けることが出来ることが示唆されており、かつ、この二人はガンショップ等でショッピングした帰りであるらしいことが明かされている。


CBCポぐ♀


2024年CBC礼装「カプリシャス」は、乙女ゲームに携わっているイラストレーターが描き下ろした美麗なイラストであり、小物に女性向けゲームで見られるような細やかな要素が読み取れる礼装に仕上がっている。



「……どうしてかって?

オマエさんの神は、それを語る程、野暮じゃないだろう」



まず、テスカトリポカの持っている骸骨型のキャンドルだが、濃いピンク色の花があしらわれている。この花は月見草(あるいはその亜種)である可能性が非常に高い。

中南米原産の夜にしか咲かない花であり、花言葉は「移り気」「秘めた愛」などである。

移り気はまさしくこの礼装のタイトル「カプリシャス」の意味そのままであるし、フレーバーテキストでキャンドルをプレゼントする行為について説明するのは野暮であると言葉を濁し、本心を明かさない姿勢は秘めた愛にふさわしい。


いずれも単独礼装、かつ主人公とのデートを示唆する礼装である。

複数キャラクターをイラストに入れた方が、リーチする層は多いはずなのに、敢えてテスカトリポカ単独のイラスト、かつ最高レアで実装したことに意図を感じざるを得ない。


またテスカトリポカが新規に描き下ろされる場合、たいてい妹分のトラロックとセットにされることが多いのだが(カルデア・サテライト・ステーション2023-2024ティザービジュアル、CMのアニメーション等)概念礼装は男女分けて実装されることが多いため、妹とコンビは難しいというメタ的な見方もできる一方で、テスカトリポカは主人公としばしばデートをする間柄である──というキャラメイクがなされているのもまた事実ではあろう。

その証拠に誕生日ボイスでも食事に誘っている。




最終再臨編集

戦士の司と同様、語らねばならない項目である。

テスカトリポカの最終再臨を解放するには

・レベル80まで育成

・2部7章を終盤までクリア

が必要となる。

その上で開放されるセリフというのが、かいつまんで言えば「道半ばで死にゆく主人公に、優しく語りかけるテスカトリポカ」というものである。


「初対面の時に、キメてきてやっただろう?あの時から、最期まで付き合うと決めてたのさ───」


最終再臨が突然ルート分岐した上、主人公が道半ばに倒れたという事象は多くのプレーヤーに衝撃を与えた。

ちなみに2023年秋、担当ライター奈須きのこ氏のブログ「竹箒日記」にて最終再臨について情報が補足された。以下引用する。



・テスカの最終再臨

絶望的な戦いの後。夜はあけ、日が昇り始めている。

敵陣営は撃退したものの、主人公は心臓に弾を受け瀕死に、

テスカトリポカも霊基消滅寸前の瑕を受け、あとは息絶えるだけ。

その上で今まで通り、のんびり話をして送り出すテスカトリポカ。

……というシーンをイメージしています、とアクターさんに告げたところ、バッチリのものが返ってきたのである。

(竹箒日記より引用)



つまり、この最終再臨はテスカトリポカは自らも死を待つだけの状態にもかかわらず、一張羅のスーツに身を包み、普段通りの穏やかな口調で主人公を看取り、その後自らも死ぬという看取り共死ストーリーである、ということが本当にいきなり明らかにされたのだ。


誰がそこまでやれと言った。


確かに、テスカトリポカは召喚セリフにて主人公が死ぬまで付き合うと明言しているのだが、まさか最終再臨でその伏線が回収されるとは誰も思わなかった。

またこのブログ記事が掲載されてから、最終再臨イラストは看取られイラストと呼ばれることが増えた。



「オマエがくたばるその瞬間を、気長に待ってやるとするか」







関連イラスト編集

ポカぐだまとめ3FGOログ_02センシティブな作品


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ポカぐだ 主人公が男女どちらの場合も包括するタグ

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