概要
メビウスリング掲示板（2004年10月11日〜2020年6月25日)とは、あうらゆうま氏が運営している掲示板であった。通称メビリン。
掲示板のシステム
この掲示板の特徴として、「一度に投稿する平均文字数が少ないほど連投制限時間が長くなり、多いほど短くなる」という珍しい仕様があった。これは、一度に書いた書き込みの文字数が多ければ「金貨」が貰え（文字数が少なければ減る）、その「金貨」の枚数よって連投制限時間が変動する仕組みであった。さらにはこの「金貨」の枚数の全体ランキングもあった。これは、サーバーの混雑を防ぐほか、「長い文章を書いて頭を活性化させる」という管理人の方針であった。だからと言って、「！！！」や「ｗｗｗ」や「・・・」といった記号を露骨に多用して文字稼ぎしたり、AAを貼ったり文字で図を作ったりすることは、削除とペナルティの対象になっていた。
このような仕様だったため、文章力よりは、大学のレポートで文字量の水増しをするような技術が向上したであろう。また、スレ主のアンケートをコピべして適当に○×や一文といった回答を埋めて貼り付ければ良かった「アンケート掲示板」が、文字数稼ぎと「金貨」稼ぎの格好の標的であった。
また、画像や動画は貼れないうえに、サイト内にお絵描き機能はあるものの、「しぃペインター」といった、もはや化石のようなツール以外に使うことを認められず、さらには大半の外部リンクやURLは貼れない仕様だった。
まあ、外部リンクは「hあtあtあpあ:あ/あ/あmbあ2あ.あjあpあ/ ←あを抜いてね」という狡い手法を使って切り抜けることは可能であったのだが。
各板ごとにローカルルールは良くも悪くも細かく設定されており、ローカルルール違反による削除対応も早かった。
利用層はかなり低年齢で、掲示板ではあるが所謂「2ch系」のネットスラングが殆ど存在せず、インターネット黎明期のBBS的な文化を残す貴重な掲示板の一つであった。
無料会員制でアカウントも作成でき、そこではプロフィールや日記を書いたり等、ブログ作成サイトと大差ない動きができた。
昔は不適切な投稿の削除がしっかり行われており、それに伴う投稿制限、アカウントロック（通称アカロ）といった対応もよく行われていた。なお、長期の投稿制限やアカウントロックの処分を受けた者が数千字の反省文を書いて懺悔する掲示板が存在し、管理者から認められたら恩赦を受けることができたようである。
その死
現在(2019/03/22)ログインできないという停止状態に陥る。がしかしその後、復旧。
この掲示板が逝去するのはいつになるのやら。
2020年6月13日8時43分、管理者から正式に閉鎖予定を発表された。
そして2020年6月18日18時頃、ついに閉鎖され、ご逝去なさった。幾多の黒歴史の量産をたすけたあうらゆうま様に感謝を。
と思いきや、わずか30分足らずで墓場から蘇った。なにしてんの？？
そして今度は「議論掲示板」のみ閉鎖される。部位破壊など誰が予想したのだろうか。なお、この件については、閉鎖に関して知り過ぎた者による書き込みがその「議論掲示板」にて目立っていたことが管理者本人の怒りを買ったからではないかという説が有力である。
しばらく経った6月24日19時30分頃、繋がらなくなっては再び墓場から蘇って秒単位でまた墓場へ戻るという挙動を繰り返していたのだが、翌25日正午、永眠。
ゾンビ化？
しかし、それから約2年と半年経った時、メビウスリング掲示板があったURLが所謂迷惑サイトに乗っ取られてしまう。アンケートになったり海外の変なサイトに飛ばされたりする。
ここに来てまさかのゾンビ化である。くれぐれもウイルスには注意しよう。
