概要
漢字に「丁」の字のように、一つの通りから直角にもう一つの通りが伸びている形である。
日本で「丁」の字のような形の表現は16世紀初頭の文献には確認されており、近代的な道路交通が整備され始めた明治時代には「丁字路」が頻繁に使われるようになったとされる。
その後アルファベット文化の普及と共に「T字路」(てぃーじろ)とも呼ばれようになったが、現在の道路などに関する法令においては「丁字路」として表記されている。
なおNHKグループでは、公共放送においては原則として「T字路」の使用も問題ないとしている。
優先順位
交通整理されていない丁字路では、たいてい突き当たる道路に一時停止標識・標示が置かれている。その他、優先道路が無い丁字路では、同じく優先道路の無い十字路などと同じように左方優先のルールが適用される(道交法第三十六条第一項第一号)ため、「直進車が優先」「突き当たる車は非優先」というルールは存在しない。ただし、これは刑法である道交法上の話であり、民事での過失割合は「直進車30:突き当たる車70」(場合によって変化)と、刑事と民事とで優先順位が異なることがある。