概要
誕生日:5月2日(牡牛座) 身長:162cm 血液型:AB型。3サイズ:90/58/90
愛嬌学園の3年生で主人公の緒方光一郎達の先輩。愛嬌学園がまだ女子校であった頃の生徒の1人で、七里コーポレーションという財閥の1人娘のお嬢様。
学年は違うが、愛嬌学園に存在する特別授業「恋愛授業」用の特別クラスとして光一郎達と一緒になる。
笑顔を見せることが無く、空気のように佇む目立たない存在。口を開けばかなりの毒舌と、何かと近寄り難い雰囲気を醸し出している。
容姿
後述の通りかなりの大食いであるが、それに反してプロポーションは抜群。むしろそれがヒロインの中で一番のBサイズを獲得するに至っているのではないかと考えられる。
薄紫のショートボブヘアで左サイドに人参のデザインをした髪留めをつけている。瞳の色も深紅色なので、古明地さとりと似てなくもない。
性格
前半と後半で大きく性格が異なる。ヒロインとして攻略するなら気の長い心を持つ必要がある。
非常に無口で感情をほとんど持たない。話しかけても辛辣な言葉が返ってくるばかりで、自分のことを語ろうとしない。それどころか自分に対する言葉の中には自虐的な一面が見られる。
薙刀部に所属していてその実力はかなり高いのだが、本人は自覚も無ければ歓心もない。
それらの性格には過去に対して何らかのトラウマを抱えていることが原因であり、物語にてそれが克服された後は感情が豊かになる。
光一郎に心を許し恋心を抱くようになってからは徐々に女の子らしい面を持つようになる。多少焼き餅焼きなところも見られる。
共通して見られる特徴としてはかなり食欲旺盛な美食家であること。底なしの胃袋を持つかのような大食いには周りがいつも圧倒される。お嬢様育ちではあるが庶民派な食事も好んでいる。
食べることへのこだわりは深く、由馬がレクチャーした料理は学園生徒からかなりの評判を得たこともある。
シナリオ
以下、ネタバレにつき閲覧には注意。
由馬の家庭は両親が仕事でとても忙しく、自宅には由馬と兄の2人きりでいることが多かった。由馬の誕生日の時も両親は仕事のせいで誕生日パーティに遅れてしまう。待ちきれなくなった由馬は寂しさを紛らわすために誕生日ケーキのろうそくに火をつけたが、それが原因で火事が発生し、兄を喪ってしまう。
この事故が原因で由馬の母親は記憶に障害を患い、父親は由馬から距離を置くようになってしまった。由馬本人はこの事態を招いたのは全て自分のせいであると認識し、兄を喪い家庭環境が崩壊したこの事故に対しトラウマを抱えてしまう。
それ以来由馬は後悔と家族に拒絶されるのではないかという恐怖心から心を閉ざし、自らの存在を「意味がない」の一点張りで生き続けることになってしまった。
「兄妹」という言葉や火を見ることが由馬のトラウマが蘇る引き金となり、感情のない由馬が時折それによって取り乱すようになる。
事情を知ることになった光一郎は由馬のために由馬の誕生日パーティを開き、その中で由馬の心の支えとなる人物となることを誓う。
拒絶されないかとの恐怖心を抱えながらも心の奥底では家族に愛されたいという感情を持つことを察した光一郎は由馬の家族環境を取り戻そうと力を尽くす。
由馬自身も光一郎の説得を経て、恐怖心と闘いながらも家族の前へ歩み寄る。すると、実は母親も父親も、由馬と同じように事故の原因が自分のせいだとひたすら責め続けていて、それにより家族に拒絶されることを恐れていて距離を置いていたことが判明する。
由馬は光一郎や学園の仲間たちの協力も経て、互いの本音を受けとめながら、由馬は自身を束縛していた過去のトラウマから解放されることになる。
以降からは自らの存在に意味があったことを認め、明るい少女として振舞う様子が描かれる。