日本語で「しあわせ」の文字変換時に出てくる選択肢の一つ。
一般的に使われる「幸せ」とは殆ど同義。

意味合いは―

①めぐり合わせが良い・こと、またはその様
②めぐり合わせ・偶然・運命
③転じて幸運・幸福のさま・こと

などとある。これがなぜ「しあわせ」なのかは諸説あり、一般に連想する「幸せ」で考えると―

まず「幸せ」の状態は【心が満ちたとき】を指す（ただ、人により何で満たされるかは多種多様である）。
その際に、この「幸せ」とは自分一人の力で成したものであるかどうかを振り返ってほしい。

例えば―
美味しいご飯を、お腹一杯に食べたとき「幸せ」を感じる

⇒ 美味しいご飯の食材があって、それを調達する人がいて、調理をする人がいて、提供する場があって…他にも様々なことが重なり合って「幸せ」を感じることが出来ている。

心地よい森林散歩を満喫して「いい気持ち」を実感する

⇒ その緑は長い年月をかけて育ち、その緑は幾年もの陽と水と土と風と・・・幾つもの繋がりで逞しくなり、また「土」は大小様々な動植物たちなどが数多の時が積み重なり合って形成され、その動植物たちは緑の恩恵で育ち…といった曼荼羅のような途方もないめぐり合わせで今も生きて出会う事ができる。

そう「幸せ」とは、一人・一つだけで決して出会えないということなのです

別の見方をすれば偶然性を重視した意味が込められているともあり、言わば「自分が置かれている状況に、たまたま別の状況が重り合って生じる事柄」であり、昔は善い意味にも悪い意味にも用られていたらしい（※語源・用法については諸説あり）。

だが現行では「しあわせ＝善い意味」として言葉使いが広まっている。その為、本稿の「仕合わせ」も―

善いことがありそう
(人それぞれに)「幸せ」を感じれそうな・感じるめぐり合わせ

といった意味合いの印象を、現代人は強く感じるのだろう。

楽曲「糸」の仕合わせ

中島みゆきの楽曲「糸」には、この「仕合わせ」を織り込んだ歌詞になっている。

楽曲「糸」のイメージは、人の巡り合わせに対して「いつ出会うのか、なぜ出会うのか」明確な答えはないかのような印象を抱く。

それでも―

〝出会いは決して当人だけのものではなく、誰かの希望となることもある〟

そんな「出会い」の可能性が、人を繊細な糸と例え機微のある心が表現されている。

それもあってか、善いことである実感の「幸せ」ではなく、善いことがある予感の「仕合わせ」という言葉使いがされているのかもしれませんね。

「仕合わせ」のシチュエーション

" あなたとあなたの「仕合わせ」を募集中です "

一般のシチュエーション

巡り合わせ　出会い　インターネット / SNS　マッチング　一歩　前進
 約束　助け　恩　恩人　恩師　友人　知人　恋人　愛人
 恋愛　婚約　出産　家族 / 疑似家族　誕生　繁栄
 昇進　出世　合格　平和　受賞 / 表彰
 自然 / 大自然　生態系　食物連鎖　死と再生　生命
 贈り物　サプライズ　縁　円満　輪廻　転生
 運命 / 命運　強運 / 悪運 / ハッピー
 偶然　奇跡
おいしいものにありつけそうなとき
良曲・神曲と出会えそうなとき
欲しい物が手に入りそうなとき
仲良くなれそうな人と出会えそうなとき

笑顔は子どもみたいにチャーミングです

創作のシチュエーション

お約束　恋愛もの　転生もの　異世界転移　分岐 / ルート
 エンディング / マルチエンディング / ノーマルエンド / ビターエンド / メリーバッドエンド / グッドエンド / トゥルーエンド / ハッピーエンド
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少年漫画
題材にある「友情・努力・勝利」から、多彩な「仕合わせ」が描かれやすい。
例えば―

NARUTO：お前をずっと愛している、運命の赤いマフラー、など
ジョジョの奇妙な冒険：時に奇妙に感じれる人間の心、精神、意志、運命に立ち向かう覚悟・形、など凄みのある描写に世代を超えて魅了される者は多い。
鬼滅の刃：いくつもの哀しい試練を乗り越えてひと時代を築き、幾星霜を超えた日本一慈しい鬼退治。
ONEPIECE：仲間の印、愛してくれてありがとう、など仕合せに溢れている海洋大冒険ロマン。

その他・創作例

Ib（フリーゲーム）：ようこそゲルテナの世界へ、いつまでも一緒、再会の約束、など
AngelBeats!：結婚してやんよ、60億分の1の恋、など
君の名は。：君の前前前世から僕は君を探しはじめたよ、もう少しだけくっついていようか。
天気の子：これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語。

pixivでは

上記にある「良い巡り合わせ」のような状況、またはそう感じられるような作品を創作すること、そういった創作物への評価・タグ付けとして活用できるだろう。
ただpixivに限らず絵(イラスト)のような静画だと、これが「良い巡り合わせ」の過程なのか結末なのかと想像が膨らむ。だがそのような曖昧さを感じる場面はpixivに限らず、現実世界・どんな人生にも起こりえる両価値(アンビバレンス)な一時の合間として、どんな「仕合わせ」があるか一考できるのも巡り合わせなのかもしれない。