概要
『億男』は、川村元気による小説。
2014年10月15日にマガジンハウスより刊行された。2015年(第12回)本屋大賞第10位入賞作。
2018年に映画化。主演は佐藤健。監督は大友啓史。主題歌は、BUMPOFCHICKENの「話がしたいよ」。
登場人物
- 大倉一男(演:佐藤健)
図書館の司書。
失踪した兄の借金3000万円を返済するため、パン工場で夜中まで働く二重生活を送っている。しかし、その過程で妻・万左子に愛想を尽かされ別居されてしまう。
そんなある日、宝くじで当選し、3億円を手にした。その使い道を親友の九十九に相談しようとしたが、九十九に3億円を持ち逃げされてしまい、金と親友すらも失う。その後、彼と金の行方を探すために彼の会社である「バイカム」関係者を訪ねる地獄巡りを行う羽目に。
- 古河九十九(演:高橋一生)
一男の大学時代の親友。吃音者。
大学中退後「バイカム」を起業し大成功。巨万の富を得る。落語『芝浜』が得意。
一男から宝くじで当選した3億円の使い道を相談されたが、一夜のうちに3億円を持ち逃げして失踪してしまう。
- 大倉万左子(演:黒木華)
一男の妻。借金返済しか頭にない一男に愛想を尽かし別居、現在は娘・まどかとアパート暮らし。
- あきら(演:池田エライザ)
金持ちを「億男」、そうでない人を「雑魚」と分別するパーティー好き港区女子。百瀬とよく一緒にいる。
- 百瀬栄一(演:北村一輝)
元「バイカム」CTO(最高技術責任者)のスーパーエンジニア。
現在は3つの会社を経営する億万長者で、競馬場のVIPルームで億の金を転がす。あきらとも親しげな関西弁を操る怪しい男。
- 安田十和子(演:沢尻エリカ)
元「バイカム」広報IR担当。
実質九十九の秘書を務めていた。若くして10億を手に入れるも、今は専業主婦。
- 千住清人(演:藤原竜也)
元「バイカム」CFO(最高財務責任者)。
現在は「夢実現セミナー」を主宰するマネーアドバイザー。「ミリオネアニューワールド」の教祖も務める怪しい男。