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概要編集

コミックボンボン』(講談社)にて2006年8月号から2007年11月号まで連載された。単行本はKCデラックスから全1巻。

化け猫として人間社会に馴染んだあんずちゃんの日常を描いた作品。

2024年まさかの続編『~風雲編』がコミックDAYSにて連載開始。

 

ストーリー編集

原作漫画版(無印)編集

全15話。

  • 1話:あんずちゃん登場!…の巻

あんずちゃんは草成寺(そうせいじ)の飼い猫。30年生きて化け猫になったあんずちゃんは寺男として、マッサージ師として働くのだった。

  • 第2話:ウソついちゃいかん!…の巻

今日もバイクに乗り出歩くあんずちゃん。しかしそこへパトカーが現れ……。

  • 第3話:あんずは川のガードマン…の巻

無免許運転で捕まり暇を持て余していたあんずちゃん。おしょーさんからアユの稚魚を守るバイトを紹介される。

  • 第4話:よっちゃんの就職…の巻

やることなすことうまくいかないよっちゃん。あんずちゃんは彼に貧乏神が取り憑いていることを見抜く。

  • 第5話:対決!…の巻

よっちゃんに取り憑いた貧乏神は説得に応じなかった。よっちゃんを救いたいあんずちゃんは一計を案じる。

  • 第6話:イカはいかが?…の巻

お祭りの日、あんずちゃんはイカ焼き売りのアルバイトに励む。売れ行きはといえば…。

  • 第7話:お役に立ちたい…の巻

おしょーさんとおかみさんのお役に立ちたいあんずちゃん。猫の手も借りたいとはならず……。

  • 第8話:ピーピーちゃん…の巻

ウズラかと思ったピーピーちゃんはどうにも様子がおかしかった。あんずちゃんはピーピーちゃんを山へ帰すことにした。

  • 第9話:地下道の怪物…の巻

ピーピーちゃんに連れられてきた地下道には大妖怪カエルちゃんが住んでいた。温泉に浸かって意気投合するあんずちゃん。

  • 第10話:真夜中の宴…の巻

カエルちゃんを誘って宅飲みを催すあんずちゃん。だが呼ばれてもいない他の妖怪まで付いてきてしまった。

  • 第11話:あんずのおせっかい…の巻

自殺志願者の受験生を見かねて家まで送ったあんずちゃん。彼の父親はかなり厳しい人物のようで…。

  • 第12話:自転車泥棒…の巻

あんずちゃんはパチンコ屋で愛用の自転車を盗まれてしまう。世の理不尽に憤るあんずちゃん。

  • 第13話:あんずの不良指南…の巻

受験生の家の厳しい教育方針を見るに見かねたあんずちゃん。彼に不良になることを勧めるのだった。

  • 第14話:成金あんずちゃん…の巻

宝くじに当たったあんずちゃん。だが煩わしい事が増え辟易してしまうのだった。

  • 第15話:大空散歩…の巻

あんずちゃんは当たりくじの金を使い、お世話になった人を招いて空の旅に出る。


風雲編編集

  • 第1話:捨てる神あれば拾う神あり

斜陽の映画監督に自主制作映画の話が舞い込む。宝くじの当選金を使い『大海獣カニゴン』を映像化せんとするあんずちゃんからの連絡であった。


登場人物編集

  • あんずちゃん

草成寺(そうせいじ)で飼われていた猫。30年の年を経て化け猫になった茶色い猫。頭には3条の縞がある。

第1話の時点では32歳、『風雲編』では35歳。映画版では37歳であるとのこと。

首からガラケーを提げ、外出時には人間の服とほっかむりを着ることもある。

カブのようなバイクを乗り回していたが、無免許運転で捕まった後は自転車に乗り換えている。

  • おしょーさん、おかみさん

草成寺の住職とその奥さん。

一人息子の哲也はプロレスラーを目指し上京したため寺の跡取りがおらず困っている。

  • 井上、林

不良志望の小学5年生。2人で不良グループ「あまのじゃく」を結成し、メンバーにあんずちゃんを誘う。

  • 弦巻さん

高齢の男性。年齢故の不調であんずちゃんのマッサージなしにはいられない。

  • おまわりさん

第2話では2名が登場したが、顔が怖い方のみレギュラー化。

  • よっちゃん

野球帽にジャージ姿の若い男性。

就職なども上手くいかず、作った野菜や古本などを無人販売所で金に替え、慎ましく暮らしていた。

貧乏神に取り憑かれている。

  • 貧乏神

よっちゃんに取り憑いている貧乏神。

よっちゃんのツキを落としていたがあんずちゃんとの勝負に負け、町を去った。

  • 親分

スルメ組所属のヤクザらしき人物。顔には大きな傷跡が走る強面。

あんずちゃんにイカ焼き売りの屋台を任せる。

  • ピーピーちゃん

あんずちゃんがウズラと思い込み山で拾ってきたヒヨコのような何か。

数日で鶏サイズへ成長。短い手足があり明らかにウズラではなかった。

その正体は森の妖精。

  • 大妖怪カエルちゃん

山に坑道を掘って暮らしていたカエルの妖怪。外出時には背広のような服を着る。

  • 妖怪たち

カエルちゃんに勝手についてきた妖怪たち。カエルちゃんの掘った穴に住み着いている。

タヌキ、笑うキノコ、地蔵、老婆の4体が登場。

カエルちゃん含め、あんずちゃんの気遣いも空振りするタイプで「もう呼ばねー」と言わしめるほどのマイペース型。

  • 受験生

父親の教育方針が厳しい高校生。

紆余曲折あって結局は真面目に受験に取り組む事に。

  • 大仏様

草成寺の庭に置かれた大仏像。宝くじに当たったあんずちゃんに視線を向けることがある。


映画編集

日本とフランスの合作で2024年7月19日、全国公開の映画。アニメ制作:シンエイ動画、Miyu Productions


本作に声として出演する俳優が演技する実写映像をガイドに動きや表情を抽出してアニメーションにするロトスコープ手法を採用している。


ストーリー編集

雷の鳴る豪雨の中。お寺の和尚さんは段ボールの中で鳴いている子猫をみつける。その子猫は「あんず」と名付けられ、それは大切に育てられた。

時は流れ、おかしなことにあんずちゃんはいつしか人間の言葉を話し、人間のように暮らす「化け猫」になっていた。

移動手段は原付。お仕事は按摩のアルバイト。現在37歳。そんなあんずちゃんの元へ、親子ゲンカの末ずっと行方知れずだった和尚さんの息子・哲也が11歳の娘「かりん」を連れて帰ってくる。しかしまた和尚さんとケンカし、彼女を置いて去ってしまう。

大人の前ではいつもとっても“いい子”のかりんだが、お世話を頼まれたあんずちゃんは、猫かぶりだと知り、次第にめんどくさくなっていく。

かりんは哲也が別れ際に言った「母さんの命日に戻ってくるから」という言葉を信じて待ち続けるも、一向に帰ってこない。母親のお墓に手を合わせたいというささやかな望みさえ叶わないかりんは、あんずにお願いをする。「母さんに会わせて」

たった一つの願いから、地獄をも巻き込んだ土俵際の逃走劇が始まるんだニャ。


登場人物編集

主なキャラ編集

  • あんずちゃん

声 - 森山未來

主人公。子猫の頃におしょーさんに拾われ、30歳を過ぎて化け猫となる。猫らしい気まぐれで大雑把な性格。

  • かりんちゃん

草成寺の住職の息子、哲也の娘。

  • 哲也

草成寺の住職の息子。原作では「格闘界を変えて見せる」と息巻き、プロレスラーとなるべく上京していた。

  • 柚希
  • おしょーさん

声 - 鈴木慶一

あんずちゃんの育ての親。草成寺の住職。

  • 貧乏神

声 - 水澤紳吾


外部リンク編集

『化け猫あんずちゃん』(コミックDAYS)

『化け猫あんずちゃん:風雲編』(コミックDAYS)

映画『化け猫あんずちゃん』公式サイト


関連タグ編集

いましろたかし コミックボンボン

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