受動喫煙の防止を目的として建物・公共施設の内部に設置される喫煙用の部屋。
内部には強力な換気扇や空気清浄機が設置されており、タバコの煙が不必要に滞留しないようになっている。入口にはエアカーテンが設置され、煙が漏れないようになっていることも多い。
完全に区切られていない場合は「喫煙コーナー」と呼ばれる。
喫煙者の権利を守りつつ、非喫煙者の権利も守ることが出来るというアイデアだが、これでも不十分なところがあるようだ。
というのも、喫煙専用室を作ったとしても、扉の開閉の度に煙はどうしても流出するものであり、換気扇や清浄機を設置したとしても、有害物質を完全には除去できないからだ(風力で完全に除去したい場合、竜巻レベルでなければならないと発表しているデータもある)。
また職場においては喫煙室を設ける事で(タバコのニコチン切れによって)業務や作業等のスペースを何度も離れてタバコ休憩に向かうということが、問題となっていった。概要欄にあるように、業務スペースで喫煙するのが当たり前だった時代、緊急措置として作り出されたアイデアが喫煙室だった。本来はそこで禁煙を強制すべきだったのだが、男性の喫煙率が未だ極めて高かったため、企業は「業務中禁煙」の強制を始めから放棄し、「緊急避難」としての「室外喫煙」というサボリを黙認するようになった(トップも上司も、自分が喫煙したいがために、部下のサボリを注意しない)。これが「喫煙休憩」の始まりであり、「職場を追い出された迷惑行為」から、「いつでも休める、喫煙者の権利の様な怪しいもの」へと変わっていったのだった。
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