概要
英語ではサンクコスト(Sunk Cost)と呼び、文字通り沈んでしまって取り戻せない費用の事を指す。
有名な例はコンコルド効果である。
身近な例を挙げるならば
『あなたは1万円のコンサートチケットを手に入れましたが失くしました。もう1万円払って新しいチケットを買いますか?』
この場合、どっちを選ぼうとも先に払った1万円は返ってこない。返ってこないコストは考えるべきではないが、多くの場合『2万円払って見る価値はあるか?』と考えがちなのが埋没費用効果である。なくす前は1万円払う価値を見出したから買ったのであり、買い直す方が賢明である。
フィクションにおいては「ここで諦めたら今まで倒れていった仲間の命が無駄になる!!」等のセリフがあるが、経済理論的にはそれらの返ってこないコストは考慮せず「今自分と生きている仲間の命を賭けるほどか」を考えるべきである。もちろんそんな主人公や仲間など見ていて面白くないので大抵は諦めないのがセオリーである。だってフィクションだし。