CV:川澄綾子/西原久美子(CDドラマ)
概要
漫画「吸血姫夕維」の主人公。はぐれ神魔の父とシ一族の血を引く母との間に生まれた少女。
旧家の令嬢で、両親を亡くしているため、祖母によって育てられた。
人間として普通に生きていたが、13歳のときに、美夕によって吸血姫として覚醒させられた。その後、一緒に暮らしていた祖母も亡くなり、それ以来、那嵬と共に旅を続けている。
実はシ一族の長である夕姫の双子の姉・早姫の子孫。そのために、吸血姫に覚醒したと同時にシ一族の力にも覚醒し、眠りについた夕姫を巡るシ一族の戦いにも巻き込まれるようになる。
戦闘の時は桜と水による技を操る。潜在能力は絶大で、日本神魔界の実力者・冷羽を圧倒する場面もあった。
とても優しい性格で、他者の血を奪わなくては生きていけない吸血姫という自身の存在に悲嘆にくれることも多い。そのため、血は那嵬から与えてもらっている。
敵であっても、よほどのことがないかぎりは優しさで相手を包み込もうとする包容力を持ち、漫画「新・吸血姫美夕」では西洋神魔・レムニアを助け、仲間に裏切られたレムニアの悲しみを自分のことのように悲しんでいた。レムニアはそのことを感謝し、窮地に陥った夕維を助けるが、そのときに重傷を負い、命を落とした。
人間として活動するときは瑞月夕維と名乗っている。
ネタバレ
初期はひ弱な面も目立ったが、多くの出会いと別れを経験し、シ一族の戦いをへて、夕維自身精神的に成長していき、やがてパートナーである那嵬に恋心を含む特別な感情を抱くようになる。
最終的に、夕姫は眠りから目覚めてシ一族の長として復帰し、夕維は血の池の門番となる。そして人間として転生した那嵬の長く続く生と死を、永遠に見守ることになった。作者曰く『究極の愛の形』とのこと。