概要
幽霊少女とは、OVA作品「ゲートキーパーズ21」及び、前日譚小説「ゲートキーパーズ1985~二つの刻の狭間で~」の登場人物である。CV:能登麻美子。
ゲーム版「ゲートキーパーズ」とゲーム版ノベライズで同名のキャラクターが登場しているが、キャラクターデザインと設定、物語における役回りに大きな違いがある以外は、インベーダーの幹部として主人公達に立ちはだかるという点は共通している。
ゲーム版に登場する幽霊少女についての詳細はこちら。
容姿
首に長く薄い生地のスカーフを巻き、半透明の生地のワンピースを纏う赤い目の金髪の少女。
頭蓋骨入りの水晶玉を常に大事そうに携えており、攻撃もその水晶玉から繰り出す。
ゲーム版の幽霊少女同様、水晶玉は相当思い入れの深い大事なもののようだ。
キャラクター像
北条雪乃と五十鈴綾音に同類意識からの好意を含んだ興味を示し、接近している。
イージスネットワークに識別コードを付加されるレベルの強力なインベーダーと認識されているにもかかわらず、ゲート能力による攻撃を無効化する謎の存在として警戒されている。
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彼女の実態は「消失」のゲートキーパーの残留思念。
インベーダーでありながらゲート能力による攻撃が通じないのは、ゲートの力が彼女を「人間」と認識していたからであった。
生前の「消失」のゲートキーパーだった彼女は、綾音と同じくろくにマナーすら守れない人間と自分自身を嫌うゲート能力者だったが、自身のゲート能力の増幅により肉体を失ってしまった。
増幅したゲート能力により残留思念となり「幽霊少女」というネームドインベーダーとして識別された彼女は、嘗ての影山零士と同じようにインベーダーに与しつつ、世界の消失と自分と同類の女の子を探し求めていた。
この為に盾神高校の地球防衛機構イージス跡地に隠棲している北条雪乃とも接触を図ったが、にべもなく断られてしまう。
それでも諦めず同類を探し求め、見つけたのが五十鈴綾音であった。
自分と同類と認識した綾音とだけ暮していける世界の確立を目論み、深謀遠慮で機械将軍と悪魔伯爵を巨大な結晶体に還元し、東京都内中心部で共鳴させて大規模なインベーダー発生を引き起こす。
お台場での最終決戦にて、綾音は自分と幽霊少女を「確かに似ているかもしれない」と肯定はしつつ「だからあんたとは、友達にはなれない」と突き放した。
そして「自分を嫌いな人間が……自分と同じ人間を友達に欲しがっちゃ、いけないよ」と告げると、幽霊少女の頭蓋骨入りの水晶に真空ミサイルを打ち込んで破壊したのであった。
本体である自分の頭蓋骨入りの水晶を破壊され、動転しつつ骨片をかき集めるも次第に姿が薄れていく中、幽霊少女は「あなたも私じゃなかった」と絶望する。
このまま消滅するかと思われたその時、絶望のあまり激高した幽霊少女は最後の力を振り絞り自身の「消失」のゲートを反転させ「永遠にあなたを困らせてあげる」と哄笑しながらすべてを巻き込んで消滅した。
反転した消失のゲート、それは「再生」のゲート。
インベーダーとなり、倒され結晶となった人も、全ては何事もなかったかのように元に戻ったのであった。
DVD最終巻の初回特典ドラマCDに収録されている後日談では、学園祭ではっちゃける影山零士の様子などを知る事が出来る。
その中には、綾音に頭蓋骨入り水晶を破壊され、自身のゲートを反転させて消滅した筈の幽霊少女もちゃっかり混ざって学園祭を楽しんでいたのであった。
その傍らには浮矢瞬が居て、共に綾音を見守っていた。