あの娘は、絵を描くのが大好きだった。枝さえあれば、地面にとても上手に植物や動物の絵を描く。
大人になったら都で名の知れた女流絵師になり、歴史に名を残す絵巻を作りたいとあの子は言ってた。
子供の考えることは可愛いね。
初めて木刀を持たせたとき、あの子はすごく抵抗したんだ。筆を取っていた両手はどうしても凶器を持とうとしなかった。
あたしの態度が厳しく、口調も荒くなっていたせいか、あの子は驚いて号泣し、声もすっかりしわがれちまってね。
傷ついた手を握りしめて、あの子はあたしにこう言ったんだ。
真宵:「昔はそんなことなかったのに、どうして剣を習わなきゃいけないの!?剣は誰かを傷つけるもの、私は誰も傷つけたくない!」
どんな時でも、子どもたちを守れると思っていた。でも、あの子が命を落としたあと、あたしの考えは変わった。
あの子はね、料理が好きだったんだ。でも結局、妖怪の牙に命を奪われてしまった。
もし剣を教えていたら…あの子は今でも、楽しく日々を過ごしていたかもしれない…
(伝記一より)
概要
CV:行成とあ
中華人民共和国のソーシャルゲーム『陰陽師』の登場キャラクター。
師であり母であり、穏やかで強く、大人で賢い。
孤独を恐れず、長い歳月の中に隠忍を学び、乱世の中、自ら大任を負う。
今の彼女は幼児を守るだけでなく、すべての弱者を守るために尽力している。
(陰陽師「式神図鑑」より)
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待宵姑获鸟:表記ゆれ