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SОSだ この子 世界に助けを求めてる――


概要編集

戦場の踊り子とは暗号学園のいろはの登場人物である。洞ヶ峠凍がいろは坂いろはに見せた動画に映っていた人物であり、その救出がいろは坂いろはにとっての大きな目標となる。


詳細編集

ダンス動画の暗号編集

洞ケ峠凍いろは坂いろはを呼び出し、ある動画を見せる。

凍いわく、「現在世界中に拡散されているダンス動画だ」「日本でもそこそこバズってる」という。顔にゴーグル・ガスマスク・ヘルメットを装着した軍服の人物が、戦地でダンスを踊る動画であった。一見、「ごく健全で暴力性も思想色もない子供にも安心して見せられる動画」だが、それは「大国の軍事施設並みにガッチガチのセキュリティで保護されているって点を除けば」の話。凍の推測では、なんらかの軍事的な暗号がダンスの形で発されているという。証拠はないとしながらも、「この踊り手の投稿日時ととある国の内戦が連動しているのは事実」らしい。


 「ワイクルー」

 「フラ」

 「コサック」

 「ベリーダンス」

 「K-POP」

 「サンバ」

 「京劇」

 「カポエイラ」

 「パラパラ」

 「マンボ」

 「バレエ」

 「能」

 「“ナートゥ”をご存じか?あははははははははは‼」


※暗号解読のネタバレ注意、一応


いろはは、自身で踊ることで暗号の解読を行った。13種類の世界中のダンスを一連の流れに織り込んだ、ローマ字を用いた暗号であると比較的容易に解読する。解読キーが判明したので後はプロに任せようということで、話は収束するかに思えた。


しかし、いろはが直観的になにかを感じ取る。「SOSだ この子 世界に助けを求めてる」といろは。同時にいろは達と同世代の子供であることも直観している。いろはは眼鏡兵器を用いて解読に挑む。ズルみたいだと忌避していた眼鏡兵器を使用した理由は、「ボクは人助けを 楽しくやろうとは思わない。」である。踊り子はダンスによる軍事作戦とは別に、ハンドサインによりメッセージを送っていた。総当たりの末、五十音と指暗号の対応表を完成。解読に成功した。


あらわれた文章は「たすけてえすおえすへるふみ」(助けて SOS ヘルプミー)。それ知って凍が推測するに「軍事作戦を発するよう強要されたどこかの国のダンサーがダンスに交えて最低限のハンドサインで助けを求めたってところかな」。踊り子を助けるために、いろはは、続けて現在地や名前まで特定しようと試みるも、力尽きてしまいその日は幕切れとなった。



いろはの過去との関連編集

学級兵長選抜決勝の直後、いろはの過去が明らかになった。中学時代チア部だったいろはは、ある海外遠征でない移民キャンプを慰問した際に、野盗にチームメイトの男子全員をなぶり殺しにされ、その野盗の機嫌を取るために踊り続けた。強制的に踊らされるという状況は、戦場の踊り子と似通っている。このことからいろはは踊り子に感情移入していた。



現在地を突き止めた学級兵長編集

凍はいろはの気を引くために、戦場の踊り子の現在地を突き止めたことを伝える。嘘をついてばかりの凍に愛想をつかしかけていたいろはは、この話には食いつく。A組以外の学級兵長5人のうち誰かが居場所を知っているということだが、誰であるかは守秘義務で凍は言わなかった。そうしていろはは、学級兵長たちへアプローチしていく。


学級兵長たちが競った学年大将念々対戦ののち、バウムクーヘンパーティー会場にて、例の兵長と話をする。「それと??さん・・・」「わかってる「戦場の踊り子」でしょ?今度 凍と3人で・・・ね」(E組との対決直後、E組兵長からその人物は示唆されていた)


その後、戦場の踊り子の情報を教えようという伝言が届くのだが、奇しくもいろはの命の恩人についての情報提供の機会を得たところだった。いろはは、他人の命か、恩人の今か、二者択一を迫られる

いろはは他人の命=戦場の踊り子を選択する。情報提供主から試練がてら踊り子に関して「どうして きみは そこまで執心する?」「今からでもまずは命の恩人に会いに行ったら?」と問われた際、いろはは「「あなたにそうしてもらったようにボクも誰かを助けようとしました」「けど思ってた感じとなんか違ったんでまたにしました!」どの表情下げて命の恩人にそんな台詞を言えるのか 僕には暗号よりもわからない。」と返答。彼の大志がうかがえる。



手を読める暗号兵編集

暗号学園メタバース、地下44階、雀荘フロアにて、ある生徒が文字通り手が読めることが発覚。手の細かな動きや様子から、意図をくみ取ることができる。彼女であれば、戦場の踊り子の手指暗号から別の情報を得られるかもしれない。いろはは彼女を説得して協力する了承を得た。



「戦場の踊り子」改め編集

2年後、彼女は暗号学園に入学していた。名前がなかったのか、勿忘草和音と名付けられている。1年A組在籍。写真部に所属しており、評議会に卒業アルバムに使用する素材の監修を依頼しに、東洲斎たちのところに現れた。いろはたちが3年生の時に1年生であることから、(飛び級などでなければ)二年年下である。戦場の踊り子時代は13歳か14歳だったことになり、いろはの子供であるという直観は的中していた。一方いろはは踊り子を助けることができたことで、上述の出来事で機会を逃した命の恩人と会うことを決心、再会を果たす。


また、修学旅行編にて、戦場の踊り子として素顔が見えているカットがあり、質素な握り飯を食べている。その目にはハイライトが入っていない。最終号では絣縁沙徐綿菓子と共にダンスしている。



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