推させて!Myティーチャー
おさせてまいてぃーちゃー
「推させて!Myティーチャー」とは、電撃だいおうじで連載していたマンガ作品である。
作者は東385。ジャンルはコメディ。略称は「推さティー」
生徒と上手く話せないことを悩む新人高校教師の押谷愛子、ある時悩んでいるところを生徒たちに見られてしまう。
彼女が明るく授業できるようにと、生徒たちはサイリウムを手に取り応援という形をとるようになる。
教師側
- 押谷愛子(おしたに あいこ)
本作品の主人公。新人教師で1年2組の担任。
血液型はA型(1巻20ページより)。
生徒たちと上手く会話できないと悩んでいたが、生徒たちの計らいにより授業中に応援されるようになる。
それをきっかけに、生徒たちからアイドルのように扱われるようになり、様々なアイドル衣装を着させられる。
最初は衣装を着ることを拒んでいたが、途中から「無理に抵抗するより、さっさと着て事を済ませたほうが良い」と考えるようになる。
好きな食べ物はおにぎりで、そのためか作中の様々なコマでおにぎりが登場している。
基本内気で奥手な性格だが、生徒たちへのツッコミはなかなか鋭い。
先輩である優志卓に恋心を抱いている。
- 優志卓(やさし すぐる)
2年2組担任の男性教師。押谷愛子の先輩にあたる。
名前の通り「優しすぎる男」であり、新人教師である押谷先生のことを気にかけている。
アイドル衣装を着た押谷先生をたまたま目撃して、彼女のことを「そういう格好が好きな人」と誤認している。
一部の読者からは彼こそメインヒロインという説が出ている。
- 外見静(そとみ しずか)
1年3組担任の女性教師。担当科目は化学。
社会人オタクで、「マンガを描いて即売会に参加する」「コスプレをする」「『海が好き』という推しキャラのフィギュアを持って海に行き写真を撮る」「演奏してみた動画を撮るためにピアノを練習する」など、その行動力は高い。
押谷先生をモデルにしたマンガを描こうとして、こっそり彼女を観察していたが、本人に見つかる。
その後謝罪し、押谷先生と取引をして、正式に許可を貰う。
何かにつけては押谷先生をコスプレさせようとする。
押谷先生が優志先生のことを好きだということを作中で最初に見抜いた人物で、2人の仲を近づけようともする。
- 教頭
押谷先生たちが通う高校の教頭先生。作中の主要キャラで、彼だけ名前が判明していない。
当初は2組の声援が騒がしいと押谷先生に注意するが、実際に生徒たちの応援を目の当たりにして
「かつて自分もアイドルの追っかけをしていた時の情熱を思い出した」と、2組生徒たちと共に押谷先生を応援するようになる。
押谷先生ファンの中で、最も金銭に余裕のある太客で「ストーカーを捕まえるための罠資金」「押谷先生の誕生日のケーキとプレゼント代」「修学旅行の支援金」など、お金のかかる行為には教頭が関わっている。
また財力だけでなく、「教頭室に押谷グッズを飾る」「押谷先生をコスプレさせるため、体育祭にて教員の仮装リレーという競技を新たに追加する」など行動力もすさまじい。
なお教頭がポンとお金を出せる理由は作者の東385先生曰く、「若いころに当時追っていたアイドルへ金を落とすため稼ぎまくってたけどそのアイドルが突如芸能界引退することになってしまったのでその時の使い道を失ったお金が今でも有り余っている(原文ママ)」という裏設定が存在するからとのこと。
- 長田コウ(おさだ こう)
押谷先生たちが通う学校の校長先生。年齢不詳。
頭に丸メガネ、常にアロハシャツと若々しく、好物もステーキとパンケーキととにかく若々しい。
とても大らかな性格で2組の生徒の無茶な要望にも許可を出すほど。
しかし業務時間外の労働にはちゃんと給料を出すなど、締めるところはきちんと締めている人物。
若さを保つため、顔のパックを日課にしている。
- 揚味沢(あげみざわ)
ギャルな教師。
押谷先生のことを「押セン」と呼び、語尾に「~ぽよ」と付けるのが特徴。
12話でギャルになりたいという押谷愛子に、ギャルのメイクと服装を教えた。
また彼女の名前は作者Twitterにて行われたアンケートが元であり、他候補に「多否岡(たぴおか)」というのがあった。
生徒側
- 山田(やまだ)
2組所属の男子生徒。押谷愛子が悩んでいるところを目撃した1人。
自分の名前が入った服もしくは帽子を身に着けている。その表記は「山田」や「YAMADA」などいろんなパターンが存在する。
但し、2巻と3巻の表紙に登場した際は、「山田」服を着ていない。
- 斉須はかる(さいず はかる)
2組所属の女子生徒。山田と共に悩む押谷愛子を目撃。
いつも首元に洋裁用のメジャーを身に着けている。
2組生徒が用意した衣装は、彼女を中心に制作している。
詳細は不明だが、彼女の母は複数の店舗を経営している会社の重役。
- 維院蝶子(いいん ちょうこ)
2組の学級委員長を務めるメガネ女子生徒。左腕に腕章を着けている。
当初は「意味不明」という至極真っ当な理由でクラスメイトの応援行為を止めさせようとするが、なんやかんやあってクラスメイトと和解。
その後、押谷愛子のマネージャーを務めるようになる。
- 最前マナカ(さいぜん まなか)
2組に転校してきた女子生徒。
動画サイトに自作曲を投稿しファッション誌で読モも務めるほどの、アイドルのカリスマ的存在。
当初は押谷先生のことをライバル視しており、彼女にのアイドル対決を申し込む。しかし完敗。
その後クラスメイトの説得により、自身の未熟さを痛感し、押谷先生の魅力を学ぶため勝手に弟子になる。以降、押谷先生のことを「師匠」と呼ぶようになる。
名前の由来は作者曰く「最前列の真ん中(センター)にいけるくらいアイドル的可愛さがあるという意味」を込めて名付けたそう。
初期の設定は上記と異なっており連載時に変更された。
- 内輪扇(うちわ おうぎ)
2組の女子生徒。うちわ作りが得意。
彼女のセリフは全て自作のうちわに書かれており、会話は全てうちわで行っている。
ただし、15話で京都に行った際にはうちわではなく、扇子にセリフが書かれている。
クラスの中でも頭がいい方だが、それだけでなく、押谷先生とのマンツーマンの補習を受けるためだけに、わざとテストで赤点を取るほど計算高い。
上記の通り、うちわで会話を行っているので、連載中は一言も声を発しなかったが、連載が決定する前の読み切り版では普通に喋っている。
- 弗尾忠夫(どるお ただお)
2組のメガネ男子生徒。アイドル好き。
「OSHITANI」と書かれた鉢巻きと半被を着ており、鉢巻きに至ってはプライベートでも身に着けている。
アイドルに詳しく、最前マナカが登場した際には彼女の経歴を解説した。
本作品には作者の東385先生制作の同人誌が存在する。タイトルは「WE ARE CHEERING FOR OUR TEACHER!」
連載版の番外編とも呼べる内容となっており、舞台は押谷先生の夢の中、つまり夢オチ。
夢の中ゆえ登場キャラのほとんどがはっちゃけている。
- AnimeJapan2020開催の「第3回アニメ化してほしいマンガランキング!」のノミネート100作品の1つに選ばれたが、何故か「推させてマイティチャー」で登録されていた。(その後修正された)
- 1年2組の生徒数は30名で、第7話にて全員の苗字が判明しているのだが、同人版には「出座印 画蔵」という連載版には登場していない生徒が(名前のみ)存在する。
- 本作品には、各話ごとの背景に「第1話よろしくね」「2話何卒」「祝3話」……など作者による話数ネタ(読者の間では話数ノルマと呼ばれている)が仕込まれているが、連載版16話では入れ忘れている。単行本では加筆されている。
- コミック3巻の第20話の扉絵を光にかざすと……