概要
ジロウの先輩であり、「失踪者」である。彼の名前がe-testのパスワードになっていたが、どんな関係があるのかは不明。
イギリスからの帰国子女で敬虔なクリスチャンであり、常に十字架のネックレスを首から下げている。明るく勉学に優れ人望もあり、ジロウを始め皆から「完璧な人間」として見られていた。
ジロウと共に第2回e-testにエニグマによって参加させられたが、脱出間際に「影」に連れ去られ、失格となった。その際ジロウに裏切られた為に失格したと思っており、5回目のe-testでは他者を犠牲にしてでも自分が助かりたいと考えていた。尚、この性格は「影化」したために目覚めた人格であるとのこと。この時は基本的にスミオら他の参加者のことを信用していなかった。
e.10に於いて「自分が水沢アルだ」と主張し、事の顛末を全て告白する。彼らに協力する姿勢を見せるが、実際はスミオたちを利用し自分だけは確実に脱出しようと企んでいる。平面世界においてスミオと闘うが、外の世界と連携したスミオ達の前に敗北、参加者全員を「影」化させようとするが、ジロウにより薬を飲まされ「影」化を抑えられた。その後、ジロウの口から真実を聞かされ自分の非を認め、改めてスミオらに協力することになる。その後、エニグマからは自身が脱出できない事を告げられるが、スミオの機転により、参加者として途中復帰した。
尚、登場人物が全員名前で呼び合うのに対し、彼だけは「クリス」と呼ばれているが、アルからは「リョウくん」と呼ばれている。
e-testでの報酬:牧師になる
能力:FLAT(フラット)
絵や写真、文章等の平面世界に入り込み、そこに描かれているものを自由に使ったり、書き換えたりすることができる。
さらに、自分以外の人間を2人までなら平面世界に連れ込むことができ、クリスの許可なく平面世界から出ることはできない。平面世界にあるものを動かせるのはクリスのみであり、さらにものの形状も多少なり変えることができる。クリス以外の人間がものを動かそうとしてもびくともしない。
媒体となった写真などを燃やされたりすると、平面世界の中にもその影響が出る。ちなみに、クリスは平面世界の外の事象には干渉できない。