概要
背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだす状態になったもの。
これにより飛び出した椎間板の一部が神経を圧迫し、ひどい痛みに苦しむことになる。
原因
さまざまな原因があり、足腰の酷使や無理な姿勢をとり続けることによる負担も大きな要因の一つ。
交通事故などの物理的衝撃で引き起こされることもある。
機材が重いベーシストや座りっぱなしのことが多いドラマーなどの職業病の一つであり長期休養やバンドからの脱退を余儀なくされた者も少なくない。
治療
軽度のものであれば薬で痛みを緩和する、理学療法士によるリハビリを受けるなどがある。
重い場合は手術を要することもある。
予防
長時間座りすぎることを避け、自分の身長などにあった椅子を選ぼう。
スポーツ選手や重い機材を持ち続けるバンドマンなどは普段からの適切なストレッチや医療職の助言によるボディケアも大事である。
椎間板ヘルニアに罹患した著名人
- JOE(元SEXMACHINEGUNS、DASEINドラマー)
SEXMACHINEGUNS時代に症状の進行で脱退したことがある。
身体に負担をかけないため楽器の持ち方を変えている。
- 矢部浩志(ドラマー、元カーネーション)
療養のためバンドを脱退。
- 鵜飼孝治(ドラマー、theARROWS)
療養のため月単位に及ぶ休養を余儀なくされた。
- 悠(元摩天楼オペラ)
一時ヘルニアで休養、復帰したものの今度はジストニアに罹り引退を余儀なくされた。
- MASAKI(ドラマー、元defspiral)
療養のため一時活動休止、復帰したものの数年後脱退(理由の詳細は未公表)