概要
ガルパンには可愛らしいチーム名が多数存在している。カメさんチーム、アヒルさんチーム等がそれに当たり、「狂犬病さんチーム」もこの慣例に則り名付けたと推測される。
組織とは人物の配置が非常に重要でありガルパンの世界に於いてもこれは例外ではない。指揮者はその指揮力の高さを望まれ、技術家達はその腕を求められる。そして多くの負担を負う指揮者を補佐する所謂『副官』という役回りも自然と生まれるものである。団体戦闘をテーマとしたガルパンでも多くの副官役の人物が見受けられるが、彼女達の振る舞いを『忠犬』と喩えて受け止める層も存在する。
そんな忠犬達の忠義が極まった時、果たして狂気の魔手は彼女達を懐に抱え込まないだろうか、いや抱え込まない訳がない。
当タグはある二次創作界隈における秋山優花里、逸見エリカが狂気に魅入られた様を指すものである。
以下、該当人物とそのタグが開発された経緯等を考察する。
狂犬病さんチームという名称について
狂犬病とは恐ろしい病気である。発症後の有効な治療法は存在せず、昏睡期に至ると呼吸障害によって死亡する。「最も致死率が高い病気」としてギネス世界記録に残る程である。だが狂犬病さんチームに挙げられる人物達は狂犬病を発症したような振る舞いをしている訳では無い。あくまでこのチーム名称は忠犬キャラが狂った行いを取った事を示す文字遊びとしての名付けである。
狂ってしまった忠犬達
学校で使うような一つのテーブルをイメージして欲しい。その上にチェスの駒が一つポツンと立っている。その机を拳で叩いたら恐らく駒はひっくり返るだろう。何度も叩けば駒はその度に机の上を跳ねてもしかすれば机から落ちる事もありうる。
これはたとえ話である。チェスの駒は精神または心、テーブルは常識、そして叩く拳は外要因的ショックである。
砲撃音、車中での衝撃、迫られる判断、その実、戦車道とは様々な外的ストレスの宝庫である。それに晒されて静かに狂い始めてしまう事を誰が責める事が出来ようか。
もしくは二次創作の作り手の手によって予期せず狂ってしまう事もままある。
きっと彼女達は狂いたくて狂ってしまった訳では無いのだ。そう信じたい。
このタグの適用範囲について
冒頭でも言及したがこのチーム名は二次創作的なもので、尚且つ当記事作成時(2018.04.04)非常に限定的に使われているものである事を御理解頂きたい。発祥元である「リスくん」さんの書くイラスト漫画に多く用いられており、秋山優花里、逸見エリカの両名が縦横無尽に狂犬ぶりを披露しているものに付けられているのが判る。
だがこの二人が揃っていないと狂犬病さんチームとは呼べないのだろうか。この点について更に次項で考察を深める。
タグ付けにおける時間軸
2018年4月4日時点、当タグが付けられているのは「リスくん」さんの投稿しているもののみである。
タグが付けられている最古のものは2016年6月3日投稿の「逸見エリカはガルパンの中でも最も犬用商品に拘りを持つ娘だ」である。しかしこの漫画の中に逸見エリカは出てくるが秋山優花里は登場しない。加えてこのイラスト漫画のコメント欄に当タグに言及するコメントも見受けられない。
当タグに言及している最古のコメントは2016年8月5日である。これが書き込まれている記事は2016年8月3日の「逸見エリカはガルパンの中で最も犬用商品に拘りを持つ娘だ②」であり、次にタグ付けされている記事は2016年8月5日の「逸見エリカはガルパンの中で最も犬用商品に拘りを持つ娘だ③」である。
この事から当タグが開発された現場はこの二つのどちらかである可能性が非常に高い。
しかし振り返ると②の漫画に於いて登場人物は直下(仮名)、逸見エリカだけであり、③に於いても西住両姉妹、逸見エリカ、柴犬一匹と、どちらに於いても、もう一人の狂犬病さんチームと目される秋山の姿が見えない。
一人しかいないのに果たしてチームと呼ぶべきなのだろうかと声を上げる方もいるだろうが、
こんな四文字熟語を知っている?
一 騎 当 千
太平記にて初出の言葉ですね。
優れた人物は時に千人分にも匹敵する働きをするという意味である。要するにリスくんさんの描く逸見エリカの狂気は千人分。最早チームと呼ぶ名を冠してその凄さは知れる所である。
もう一つこのタグに関する時間軸に於いて考察しなければならない事がある。それは当タグが開発された2016年8月3~5日の時点から一年半以上経っている当記事作成時点で、このタグが他の作者の作品に流用されてないという事と、加えてこのタグの百科記事製作がそれほどの時間手付かずでいたという事だ。
発祥元の狂気の荒ぶりに他所での使用を戸惑ったか、そして余りの狂気の果てを言葉で説明する事をためらったか。
でもね、こんな言葉を知ってる?
「狂気の沙汰ほど面白い」
福本伸行先生の漫画、『アカギ〜闇に降り立った天才〜』の言葉ですね。