番
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つがい
動物夫婦やパートナーを指す「つがい」の表記ゆれ。またはニッチな作品に見られる特殊用語。
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すべて見る- 機姫想杼織相愛 ~機織り姫は、想いを杼に、相愛を織る~
巻の五、陰陽の乙女と言われても。
――最高の布を織るためには、機織り女は、男を知ってはならない。 師匠でもある亡き祖母から、強く言われて育った里珠。 その言葉通り、十八になるまで、男も知らず、ただひたすらに機織りに熱中していたのだけど。 ある日、里珠の家の庭に落ちてきた男。如飛。 刑吏に追われていた彼に口づけられ、激しいめまいのような、嵐のような情動に襲われる。 けれど、それは一瞬のことで。もう永遠に彼には会わないと思ってたのに。 ――面を上げよ。 いきなり連れてこられた皇宮で。里珠を待っていたのは、如飛。 彼は、この国の新しい皇帝で。自分を支えてくれる〝陰陽の乙女〟を捜していた。 代々皇帝の一族は、庶民にはない魔力を持って国を治めていて。その膨大な魔力を維持するためには、身の内にある陰陽を整えなくてはいけなくて。乙女は、皇族と交わることで、陰陽の均衡を保つ存在。 ゆえに、乙女なしに、皇帝には即位できず、如飛は、自らの乙女を必要としていた。 「別に、お前をどうこうしようとは思っていない。ただこの後宮で暮らしてくれればよい」 そう、如飛は言ってくれて、里珠のために、新しい機と糸を用意してくれるけど。 (本当に、それだけでいいの?) 戸惑う里珠に、重ねて如飛が言う。 「愛してもないのに交わるのは、互いに不幸になるだけだ。俺は、国のためだけに誰かを不幸にしたくない」 里珠を想うからこそ出た言葉。過去にいた、悲しい乙女を知っているからこそ、如飛は里珠を不幸にしたくなかった。 それらすべてを知った里珠は、如飛の危機に駆けつけて――? 街の機織り女と力を操る皇帝の、真っ直ぐ一途な恋物語。 ――――――― 第五話です。 如飛、冕冠被っちゃったよ。即位もしてないのに。 言い訳としてつけとくなら、臣下の前で、(即位してないけど)皇帝らしく振る舞うために、とりあえず被っただけなんです。皇帝の日常用の冕冠。(そんなの、あるの?) 後日、即位の時には、もっと立派なものを被ります。きっと。そういうことにしておいてください。 あの玉ジャラジャラで顔が見えない――ってのをやってみたかったので、被らせただけです。(こっちが本音で、メイン) 今のこの国は、「昭和天皇が崩御されて、平成上皇が即位するまで」のようなそんな期間なんです。あれも、「すぐ即位!」じゃなかったのに、年号はすでに平成がスタートしてた。平成は始まってるのに、天皇は空位(即位はしてないからね)。そういう状態です。 古代においては、そういう「即位の儀式をしてないだけで、実質即位してるようなもん」期間が結構あるからね。天武天皇から持統天皇の間も、三年近くの空白がある。けど、その期間の支配者は持統天皇。(こ、ここに関しては、色々言いたい! 喋りたい!) そういう曖昧期間だと思っていただければ。 これからも、よろしくお願いいたしますm(_ _)m3,243文字pixiv小説作品