ストーリー
遥か昔、狂気の実験を行おうとしていた一人の大魔導師がいた。
地上のあらゆる生物の壁を取っ払い、性欲を増大して異種交配を促進させ、新たな生態系を生み出そうという計画である。
その計画に気付いた人々はあらゆる国・種族の垣根を越えて大魔導師討伐隊を編成し、戦いを挑んだ。
後に “封印戦争” と呼ばれた長い戦いの末、大魔導師は力の源である魔装具と別々に封印された。
魔装具の封印を維持するためには穢れなき聖女の力が不可欠であり、人々は封印の地に女性だけの国・聖王国を建国した。
──それから860年。 聖王国は庇護を条件に、付近の都市から男子の子種をもらうことで生き長らえてきた。
しかし大魔導師の存在が人々の記憶から薄れてくると、女だけのこの地を制圧しようという勢力が現れ始める。
近年 力をつけてきた北の蛮族に、女ばかりの国家体制が気に入らない宗教国家。
彼らと激しい攻防を繰り返し、聖王国はいま苦境に立たされていた。
そんなある日、聖王国に一人の付与術師が現れる。
付与術師は、魔力を付与することで軽量かつ頑強な鎧を作り出すことができた。
その技術に活路を見出した聖王女は、術師が女性ということもあって宮廷付与術師として召し抱える。
しかし、聖女たちは知らなかった。
この付与術師こそ、封印を破って長き眠りから目覚めた “大魔導師” その人であることを──
キャラクター
メイン
アナスタシア=オースティン
CV:愛遥花
聖王国【オースティン 】の頂点に君臨する聖王女。
先代の女王である母親を失ったばかりで、若くして国を取り仕切っている。
女王を継ぐ年齢には達していないため、称号としてはあくまで王女のままである。
兵を鼓舞するため進んで戦闘にも参加する勇敢な女性で、その腕は聖王国でも随一と言われ、かつて【フィレーユ聖戦女隊】を率いて最後に自らの手で大魔導師を封印したという戦乙女の再来と謳われる。
リナ=パスカル
CV:藤沢美月
聖騎士団の団長を務める女性。
かつて討伐隊に参加した【フィレーユ聖戦女隊】の女騎士の子孫で、貴族階級のエリート。
気品と品格を兼ね備える凛とした女性で、全騎士の中で最も腕が立つ人物であり、また豊富な戦術・戦略を持つ指揮官としても名高い。
ただしエリート故の気位の高さから、いささか鼻持ちならない部分もあり、また騎士団を統括する身のためか柔軟な思考に欠ける面もある。平たく言えば、お堅い。
基本的には部下から慕われていて信頼も厚いが、中には家柄の低さから軽く見られて不満を持っている者もいる。
ゼノヴィア=アルスール
CV:藤堂みさき
まだ若いながら、その突出した能力で宮廷司祭の地位を持つ聖女。
神の加護により、悪霊の浄化や治癒の奇跡などを行う。
その力は凄まじく、どんな怪我人でも死んでさえいなければ元通りに治療してしまうと言われる。
どんな悪人にでも情けをかけてしまう心優しい女性。
時には綺麗事ばかり並べる偽善者と呼ばれることもあるが、それは彼女の本質ではなく、人を助けたいと思う信念を貫くためならば、頑固で融通が利かないところすらあるほど。
フレデリカ=アルクィン
CV:水純なな歩
聖騎士団の女騎士の一人で、第一騎士隊の騎士隊長。
聖王国の生まれではなく、貧しい実家のため近隣都市から志願して洗礼を受け、その腕で騎士隊長まで上り詰めた叩き上げの女騎士。
実際には幼少時に親に差し出されたというのが正解だが、建前上志願したことになっている(これは出自が似たような者全員がそうなっている)。
聖王国生まれの者からは低く見られがちだが、同じく外から入ってきた女騎士達には騎士隊長まで上り詰めた英雄として着たいと羨望のまなざしを向けられ、人懐っこい性格と世話焼きで面倒見の良いいところもあって慕われている。
サリエナ=ハドリー
CV:椎名ヨオコ
宮廷魔術師の地位を持つ女性。
魔導師団の団長も務めている。
魔術師ながら、鎧をょ身につけ騎士として前線にも出るため魔導騎士と呼ばれることもある。
白黒ハッキリつけたがる性格で、何事も整然としていないと気が済まない性格。
そのためか正義心も強く、悪・即・斬の理念に基づいた行動はよくゼノヴィアとの衝突を招く。
剣の腕はそこそこだが、魔術との連携によりその強さを何倍にも高めている。
サブ
ヴォルス=タッカーツキィ
聖王国に攻め込んでいる北の蛮族の長。
アシュレイが聖騎士団に魔装具を持ち込んだ事で現在苦戦を強いられている。
北の蛮族は女性の数が減っており、女性の国である聖王国を蹂躙することで存続を図ろうと考えている。
アシュレイの正体をいち早く見抜き、暗殺に失敗した途端 すぐさま手の結ぶ狡猾さを持ちっている。
アシュレイの目的やそのカリスマ性に惹かれ、やがて国を挙げて支援する事を誓う。
エレメラ=ガーウィ
CV:杉原茉莉
ヴォルスの命令でアシュレイ暗殺しようとする、北の蛮族の女弓使い。
森林戦闘を得意とする北の蛮族の中でも特に隠行の術に優れており、諜報・暗殺任務を任される事が多い。
比較的男尊女卑の傾向が強い蛮族の中では珍しい跳ねっ返りで、気が強いだけでなく腕も立つため男達も彼女が戦闘集団に混じって戦う事を(感情的な問題はさておいて)認められている。
ノエル=シルヴェール
CV:野々村紗夜
聖騎士団長リナの腹心で、副団長。
謹厳実直で一見すると頭が堅い印象を受けるが、実際には柔軟な思考の持ち主。
貴族ながら平民にもある程度隔てなく接する事の出来る人物で、礼節や義理人情を重んじる傾向にある。
カトリーヌ=オードラン
CV:手塚りょうこ
聖王女アナスタシア直属の親衛隊隊長。
厳格で生真面目な性格であり、自他共に厳しくある事を常に心がけている女性。
しかしその態度は自分に自信が持てない弱さの裏返しでもあり、強い意志を維持するための行動という一面がある。
聖騎士団長のリナに負けず劣らず腕が立ち、統率力は高いが中には「一緒にいると気が休まらない」という者も。
ジュディス=ユーレンティヌス※こちらは、追加バージョンから登場。
CV:佐倉もも花
「ユーレンティヌス」は妖精界においてジュディスが属する集落の名であり、
そのまま人間で言うところの姓に当たる。
古代種族ハイエルフの一人で、その中では極めて若いが、
人間よりはるかに老いるのが遅くすでに年齢は百を超える。
ただし妖精界に引き篭もっている事も相まって心身共に成熟してはおらず、
人間界に住むエルフに比べて物質的存在感がどこか希薄。
妖精界に住まう上位種であるハイエルフは、
人間界の森に定住するエルフ以上に精霊魔術に長けており、
特にジュディスは隠密系の術と風の術に秀でている。
そのためアシュレイでも容易に侵入を感知できないほど。
アシュレイの手で霊的にも性的にも汚され、
貶められる事によって存在が変質する運命を辿る。