「ゥわんッッ!!!」(※シブボ)
先生と対立する謎の二足歩行生物。見た目はデッサンの狂った白い糸目のビーグル犬で、「わん」としか言わないが、声がやたら渋いので独特の威圧感がある。
本名は『カレルレン』。先生こと『ラシャヴェラク』同様、サイキックを知的種族間の平和的交流に用いる道を選んだ『愛の進化種族』で構成される宇宙政府『ネビュラ』に所属し、その中で唯一の武力的役割を担う戦闘種族『キグルミ族』の将校。先生が属する『穏健派』に対して、『力の進化種族』の兆しを見せ始めた人類には、多種族を害したり危険分子として滅ぼすしかなくなったりする前に『進化の意志』を取り上げることも辞さない『封印派』に属している。
『全力最善を尽くした挑戦こそが敵対者への最大の敬意であり、互いが敬意を尽くした末に導き出した決着が無ければ、武力は必ず暴力へと堕落する』という騎士道にも似た熱い美学の提唱者であり、封印措置を行う場合、絶対の前提条件として、対立する人類の戦力に自分たちの情報をあらかじめ開示し、充分な開戦準備期間を設けた上での真っ向勝負を自陣に課している。
立場上対立しているものの、目の前の現実こそを慈しんで涙を呑んだ自分に対して、まだ見ぬ理想を目指してあがき続けている先生のことは、同じネビュラの戦士として羨望の念すら込めて高く買っており、先生が地球の封印に巻き込まれた時は「残念だ」と誰憚ることなく発言し、楽園の民と宗矢の呼びかけで復活した際には敵として「ぅおぉのれぇえ~~~い!!!」と警戒を強めるも、その実尻尾を振り乱して滅茶苦茶喜んだ。