概要
音街ウナとは、声優「田中あいみ」の声をベースに制作された合成音声製品群、およびそのキャラクター。株式会社エム・ティー・ケーが企画し、株式会社インターネットから2016年7月30日に発売された。
当初から2種類の音声ライブラリが用意されている上に音声素材も付属、さらに読み上げソフト、追加音声素材集の販売などといった製品バリエーションもあり、多彩な表現を可能としている。
デザインは青色に先端が結ばれた長いツインテールに巨大な帽子「オタマン帽」がおおむね共通の特徴。衣装は歌唱ソフトはアイドル衣装、読み上げソフトは学校制服となっている。
衣装のバリエーションが豊富で、ハロウィンやバレンタインなどの年中行事や公式イベントごとに様々な衣装が公式から供給されている。
いくつかの衣装が公式MMDモデルに存在する。
浜松との関連
ライセンス元である株式会社エム・ティー・ケーは静岡県浜松市に本社を置く企業であり、出身地の"音楽の街"という表現、モチーフがうなぎであるなど、浜松のご当地色が強い。
そのためか地元浜松の天竜浜名湖鉄道とコラボしており、音街ウナラッピングの車両が運行されている。
プロフィール
推奨音域 | D2〜C5(Sugar)、C2〜D5(Spicy) |
推奨テンポ | 60〜175BPM |
年齢 | 11歳 |
身長 | 148.5cm(帽子含む) |
誕生日 | 7月30日 |
出身地 | 音楽の街 |
帽子 | オタマン帽(うなぎ) |
製品紹介
VOCALOID4 音街ウナ
Sugar | Spicy |
2016年7月30日発売。
異なる声質の2種類のライブラリ『Sugar』『Spicy』が同梱されており、それぞれで異なるキャラクターデザインも用意されている。
また、掛け声やブレスなどを収録した音声素材(exVOICEに相当)も付属。
VOCALOID6 AI 音街ウナ
イラスト向かって左が『Spicy』、右が『Sugar』
2023年6月22日発売。
V4版と同じく『Sugar』『Spicy』の2種類のライブラリが発売されたが、今回はそれぞれ別売となっているため注意。どちらも欲しい場合、両者が同梱された『complete』版を購入されたし。
キャラクターデザインはそれぞれV4版を元にブラッシュアップ。イメージカラーがSugarはピンク、Spicyは黄緑であり、それぞれの色がより随所に使用され強調されたデザインとなった
公式イラストは栗栖歳氏が担当。
Synthesizer V AI 音街ウナ
2024年11月27日発売。
よりリアルな歌声を実現する「Synthesizer V」の音声データベースとして登場した。
非常にリアルな歌声に加え『Cute』『Downer』『Power』『Whisper』『Boyish』『Falsetto』というボーカルスタイルがあり、デフォルトも加えると7種類にも及ぶ。さらにこれらのスタイルはパラメーターをそれぞれ指定して混ぜ合わせることも可能。感情表現の激しい楽曲・アニソンなどの目まぐるしい展開の楽曲への使用が想定されている。
また日本語の他に英語、中国語、スペイン語での歌唱、ラップにも対応。
キャラクターデザインは正当なアイドル衣装だが、オタマン帽が小さくなり分裂して頭のサイドに移動したため、従来の公式ビジュアルと比べシルエットが大きく変化している。
公式イラストはへちま氏が担当。
音街ウナ Talk Ex
2017年4月20日発売。
株式会社エーアイ開発の文章読み上げエンジン『AITalk』を搭載した文章読み上げソフトとして、株式会社インターネットから発売。
『AITalk』エンジンは株式会社AHSから発売されている『VOICEROID』シリーズと同様のものだが、本製品は発売元が異なるため『VOICEROID』の名称は使用されていない。
現在は『VOICEROID2 音街ウナ』の発売に伴い生産終了となっている。
キャラクターデザインは歌唱ライブラリ製品のアイドル衣装に対し、ランドセルにノースリーブのセーラーワンピという服装、赤縁メガネとなっており、小学生らしさが出されているようだ。
公式イラストはさいとうなおき氏が担当。
VOICEROID2 音街ウナ
2020年12月11日発売。
発売元が株式会社AHSとなり、正式にVOICEROIDファミリーの仲間入りを果たすこととなった。
また、『VOICEROID2』の機能として、専用プログラムを使用することで同一画面上で異なる話者を喋らせることが可能となっている。
キャラクターデザインは『Talk Ex』と同じ。
公式イラストも同じくさいとうなおき氏が担当。
VOICEPEAK 音街ウナ
2023年09月07日発売。
高品質なAI合成エンジン『Syllaflow』を搭載、自然な読み上げを可能としている。
また、「喜び」「悲しみ」「怒り」「ささやき」「元気」の5種類の感情表現に対応。
ボイロ版のように、他のボイスピ製品を所有している場合、同じウィンドウでセリフ別に話者を切り替えることが可能となっている。
Windowsの他にMac、Linuxにも対応している。
キャラデザはTalk Ex/ボイロ版を元に上下セットアップのセーラー服に変化(おそらく冬制服)。また、メガネは左右レンズ一体の未来的なデザインになっている。
公式イラストは絵葉ましろ氏が担当。
キュートブースター
各製品には音声素材が付属しているが、これに追加する形で使用できる音声素材集。
現在はZERO、無印、2、3、4の5種類がラインナップされている。
各合成音声ライブラリユーザー限定でダウンロード販売となっている。購入するためにはSynthV、VOCALOID4/6、VOICEPEAK、VOICEROID2のいずれかのライブラリを購入した後、ユーザー登録が必要。
関連タグ
VOCALOID VOCALOID4 VOCALOID6 VOICEROID VOICEPEAK SynthesizerV ウナギ
音街ウナオリジナル曲 キライ・キライ・ジガヒダイ! ダイナミック自演ズ