概要
”魔王バイパー”とは、『戦闘員、派遣します!』の登場人物である。
先代魔王・ミールミールの娘。ミールミールが不慮の事故で死んでしまったため、急遽後を引き継いだ新人魔王である。
自己犠牲もいとわないまじめな性格をもつ銀髪の美少女で、魔王らしからぬ清楚な佇まいである。
変人偏屈駄目人間ぞろいの本作においては(魔王なのに)貴重な良識人であり、戦士としても為政者としても高い実力を誇る才媛である。もっとも、そのせいで苦労人の道を歩みつつあるが・・・
袖がない服を着るのも戦闘力が強く、必殺技の「魔王パンチ」を放つたび袖が破れるからである。
先代魔王が死んだ後、最早国家としての余力が無い状況であったことから魔王軍を解体し、住民を友好国に移住させて自らもグレイス王国に降伏した。父の死に感じるところはありつつも、先代魔王である父親が諸国に戦を仕掛けて国を疲弊させたことには忸怩たる思いを抱いており、彼亡き後は戦争を早々に終結させている。
なお、彼女が住んでいた魔王城は外見こそファンタジーっぽい造りだが、内部はむしろ科学技術の粋を懲らしたオーバーテクノロジーで構築されており、剣と魔法のファンタジー世界とはまるで合わないSFじみた代物である。
先代魔王はこの城塞都市の秘密を知っていたようだが、娘にそれを伝えることなく死んでしまったため、今となってはバイパー自身にも城の機構は把握出来なくなっている。