概要
水中にもぐるためのヘルメットの一種。
「LAMAバブルヘルメット」ともいい、その名前の通り"バブル(泡)"のように球体状の形をしているのが特徴。一見すると宇宙服のようにも見える。ちなみに"LAMA"は製造しているフランスのLAMA社に由来する。
元々は大深度用に開発された装備であるが、BBCなどの放送局が水中でのリポートの際にレポーターの顔が見えやすいことに着目して一時期は盛んに利用された。
イラストなどではキャラクター・人物の表情がそのまま描けるためか好んで用いられる。
かつて用いられていたヘルメット潜水用の潜水服にも見えなくもないが、実際に使用している映像(後述)を見る限りでは、ボンベを使って独立して行動できる様子。
実際に試験運用した際の映像
実際の着心地
先述の通り、着用者の顔が外部からよく見えるのが特徴だが、悪い言い方だとそれに特化しすぎて他の性能は微妙。ヘルメットが曲面であるため内側からの視点だと魚眼レンズを通したような光景を見る羽目になる。そばを泳ぐ魚なども半分くらいの大きさに縮むなど歪んで見える。
また、頭がすっぽり入るくらいの球体に空気が充填されているためものすごい浮力が発生しており、普通の潜水服以上にバラスト(浮力調整用の錘)を身に付けなければならない。また、ヘルメットが浮力を発生させ海面方向に向かうため、基本的には海底に対して垂直に立った状態で移動することとなり、スキューバダイビングのような水平方向に泳ぐ動作は困難である。