概要
うたの☆プリンスさまっ♪のアニメ、うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスターの挿入歌で第9話サブタイトル。
あらすじ
アニメ4期「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター」のST☆RISHとの「デュエットプロジェクト」では一十木音也と鳳瑛一がペアに。
プロジェクトのアンカーであった二人。瑛一に苦手意識のあった音也とは対照的に瑛一は最初の打ち合わせで自分の事を「瑛一」と呼んで良いと友好的に接し、プロジェクトを通じて成長に繋げた他のペアと同様に自分達もより高みを目指す為に「今まで歌った事のない様な魂を揺さぶる曲」をデュエット曲に提案する。それに賛成しながらも歌った事ない歌へ不安を抱えていた音也だったが、瑛一のオーダー通りに作った春歌の曲を聴き心を動かされ、その曲に合う歌詞を書く事を決意し熱心に取り組む。だが後日、瑛一は音也の書いてきた歌詞を全てボツにし「表面上の気持ちだけでは表現出来ない。もっと本当の自分を見つめ直すんだ」と音也に指導する。音也は書き直す事を決めるが良い歌詞が浮かばず、”本当の自分”が分からなくなっていく。焦りから笑顔が消え、様子を見に来た嶺二に「笑ってないなんておとやんらしくない」と言われた時には「笑ってないと俺らしくないってこと?」と思わずイライラをぶつけてしまう。難航する音也を見兼ねた瑛一は二人きりの合宿を急遽決行。だが合宿先でも瑛一が心配するなか音也は食事もとらずに歌詞作りへ没頭するが、春歌の曲に見合う歌詞は完成できなかった。「自分の気持ちに嘘なんてついてないのに」と思い悩む音也に瑛一は「心の奥底を曝け出すんだ」と語りかけ、身元調査を行い音也の過去を把握している事を明かし、音也を「愛に飢えている」と指摘。そして瑛一が目の前でひまわりの絵を燃やした事が引き金となり音也は育ててくれた伯母さんの死によってひまわり畑を一緒に見に行く約束が叶わなかった事、自分が大切だと感じるものは全て失ってしまうという恐怖を笑顔で隠す様にした過去を思い出し、音也の瞳から光が消え闇色に染まっていく。瑛一は「俺も同じだ」と音也の闇を共有し、音也のむき出しの思いが込められた「NEXT DOOR」を共に歌い、魂を揺さぶる曲を完成させた。
そして音也は瑛一の元を去り、ST☆RISHの前からも姿を消して行方不明となってしまう。
瑛一と音也のペアはデュエット曲のCDジャケットが発表された時点で話題を呼んでいた。放送された二人の回は今までのアニメうたプリとは全く異なった展開となり多くの視聴者が驚愕した。誤解を招きかねない瑛一の一連の行動であるが、これは決して悪意によるものではない。
アニメ2期の時点で音也に興味を抱いた瑛一は、音也とペアになったのも「運命」と語り音也と組めた事を純粋に喜んでいた。瑛一の偏愛傾向の性格が押し出されてしまった事は否めないが、彼の行動は音也と共に最高の音楽を追及した結果である。初めて音也を見た時から笑顔の裏に隠れた闇に直感的に気づき、そのギャップに惹かれた瑛一は隠れた闇を引き出す事が音也の更なる成長に繋がると考えていた。また音也には「俺たちは魂を共有している。音也の悲しさ、孤独、寂しさも正しく理解できるのは俺だけだ」と語っており瑛一の「俺も同じだ」発言は決して嘘ではなく、彼自身も闇を持ち合わせている(詳細は不明だが恐らく父親との確執が関係)。
その後音也の行方を尋ねにトキヤが訪ねてくるが、「同じ魂を持たないお前に音也の気持ちを理解できるわけがない」と言い放ち、音也の失踪もあのデュエット曲を歌いきった放心状態によるものと深く考えていなかった。だがレイジング鳳に音也の行方不明が業界で噂になっている事を聞き、「一十木音也を潰すとは上出来だ」と自身の思いと裏腹に褒められた事でショックを受け、それからはずっと音也を身を案じていた。
ST☆RISHの絆の力によって自分自身で過去の悲しみに決着をつけて音也が無事に帰ってきたと春歌から聞いた時は「当たり前だ」と強がっていたが、瑛二に心配していた事をばらされ台無しとなった。
帰ってきた音也はデュエット曲を「あの歌が好きだ」と話し、「歌えて良かった」と作曲した春歌に感謝している。またCDに付属されたインタビューカードでも「瑛一には感謝しないと」と語っている。
実は二人のデュエット曲「NEXT DOOR」はアニメ9話で披露された1番では孤独や絶望の歌に聴こえるが、2番以降を聴くと印象は変わり、本当は未来への希望や仲間の絆の歌である事が分かる。
こうして二人のデュエットプロジェクトは終了し、全てのペアが無事完了した。
音也はプロジェクトを通じて「どんなものにも永遠はなく、必ず終わりが来る」事を知った。それはST☆RISHにもいつか終わりが来る事を示し、「だからこそその一瞬を大事にしていきたい」という思いが生まれ、アイドルとしてたくさんの人を自分の笑顔で照らしていく事を決めた。音也のその思いは「SSS」決戦ライブでST☆RISHが披露した「WE ARE ST☆RISH!!」の歌詞にも込められている。