ZANAC Neoとは、旧コンパイルが発表したシューティングゲームである。同社のZANACシリーズの直接の続編であり、2017年時点での最終作品(と同時に旧コンパイルの「コンパイル」名義で発売された最後の作品)。
概要
2001年、「ZANAC×ZANAC」に収録される形で発表。「ZANAC」を近代的にアレンジし、後述するようないくつかの新要素を追加している。
対応プラットフォームはPlayStation、ゲームアーカイブスでの配信あり。
新要素
連続Hit
画面外に敵を逃すことなく連続して撃破することで「Hit数」がカウントされる。この時通常得られる点数に加え、破壊目標を倒すごとにそれぞれカウンター下に表示される、累積点がボーナス点として加算される。
ボーナス点はHit数に比例して増加するのではなく、敵を倒すごとに個別に決められた累計点が加算されていく。Hit数は999でカウンターストップになるが、ボーナス点は継続して累積される為、上限はない。
チャージショット・ブラストモード
時間経過やアイテムの取得で増加するチャージショットゲージを消費して使用する攻撃。
チャージショットは前方に光弾を放つもの。弾消し能力と貫通性能があり、ヒットして炸裂する。これによって破壊された敵の爆風にも破壊力があり、連鎖して爆破することが可能。
ブラストモードは一定時間ショットを強化するもの。ショットに弾消し能力が付与される。
バックストーリー
地球を滅ぼそうとした「戦闘システム」。一つが破壊されても増殖した別のシステムによってすぐに続行される戦いに、人類軍は疲弊を極めていた。
そんな中、「システム」にはそれらを統括している「親システム」が存在することが判明する。
親システムを撃破することが出来れば、戦闘システム群の侵略は停止すると思われるが、同時にこの攻略作戦を行うことはこの親システムによって直接標的にされることも意味していた。
挑戦するのか、耐え続けるのか。
究極の選択に対して人類が選んだ答えは「緩慢な滅亡よりも挑戦」であった。
ZANAC部隊による最後の戦いが始まる。
登場機体(とパイロット)
本作では特性の異なる3+1種類の機体が使用可能となっている。
なお、各機体のパイロットやオペレーター等も取扱説明書には記載があるが、設定のみの存在で作中では特に登場せず、エンディングスタッフロール時にその姿が見られるのみとなっている。
Knife-Edge
ZANAC計画1号機。機体カラーは赤。機動性は3機中最速であり、計画コンセプトを最も反映したサブウェポンはバランス良く揃っており使い勝手に優れる。
パイロットはユウキ・ホクト。使命感に燃える青年。
Scar-Face
ZANAC計画2号機。機体カラーは青。次世代主力機として開発され、火力は高いが機動性はKnife-Edgeに比べるとやや劣る。
パイロットはノア・クロンビット。いわゆる天才少女。メイン画像の人物。
Hammer-Duke
ZANAC計画3号機。機体カラーは緑。拠点突破用に開発され、広域攻撃が可能なサブウェポンを複数備えた重戦闘機。なお本来は拠点攻撃形態への変形機構がある。
パイロットはミクトネス・イクステス。イコン研究チーム所属の聖職者。
FC-CUSTOM
ある条件を満たすことで使用可能になる「0号機」。機体カラーは灰色。他の3機と異なり、チャージショット・ブラストモードが使用できない。またサブウェポンは全て時間制限がある(本機選択時はチャージショットゲージは代わりにこの時間制限を表示する)という制限が多い機体であるが、機動速度はKnife-Edgeと同等に自機中最速、さらにLv2以下の0番を除く全てのサブウェポンに弾消し能力がある。
その名前の通りファミコン版「ZANAC」の自機を移植したものであるが、時間切れで0番に戻された場合もサブウェポンのレベルが維持されるようになっている。
隠し機体のためパイロットについては明言されていない。
その他設定のある人物
マクシス・J・ヴァンガード
作戦最高責任者である司令官。「システム」と20年以上戦い続けてきた。
グエン・B・ホーバン
メカニックの男性。
サラ・ノースランド
優れた状況分析力を持つオペレーター。
スズカ・シノノメ
軍学校を卒業したばかりの新人オペレーター。