主に腐向けの二次創作で用いられる、海外(英語圏)発祥の特殊設定のこと。
ざっくりと説明するなら男女とは別で存在する「Ω・α・βの性」があることを前提に構築された社会で起こる人間ドラマ。
どのような性か | αとの関係 | βとの関係 | Ωとの関係 | |
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α性 | 能力的に高く社会的立場も高い。Ωよりは多いが子どもができ辛く、数は少ない | 選民の中の競争相手であり仕事仲間。 | 部下であり手足。 | 困る相手。発情期のΩから発せられるフェロモンに理性が飛ぶ(:ヒート)。所作も野生的に荒っぽくなる為、自身の豹変やΩそのものに忌避感のある思春期のαも多い。 |
β性 | 人口が1番多く、発情期とも被フェロモンもない | 上位者であり羨む対象。Ωとの関係を動物的と言って気味悪がる者もいれば、運命というものに憧れる者もいる。 | 中流の同格。一緒にαを羨望したり、Ωを見下したり。 | フェロモンの影響は少ないβは助ける係に回ることも多い |
Ω性 | 希少。だが男女問わず、発情期にαの理性を飛ばすフェロモンを発し、その間に性交すると孕む。発情期を抑える薬もあるが完全でないことも多い。 | レイプ等問題が多いが、トラブルの際は原因が自分の為に分が悪い。αの存在により発情期を誘発されることもある。決まった相手のαがいる場合「番」になることで色々と安定しやすいが、一生に一度しか出来ない契約なため覚悟が要る。 | 番関係を結べないためβと結婚してても唐突にαと番われ別れることもある。βとの子供はβになりやすい。 | フェロモンが効かないため他のΩを助けることも多い。 |
文系的には「階級社会」や「社会制度」、理系的には「体質・遺伝」や「薬」といった部分で萌えが作れる創作上いい設定である。
なお設定は各々の作品で微調整されており、細かいところではなくなる設定や追加・付加される設定もあるため読む際は注意。逆に言えばオメガバース作品それぞれで世界観は説明されてるはず。なのでオメガバースを知りたいのであれば、まずは何作か、読んで頂いた方が早いかもしれない。
詳細は親記事「オメガバース」を参照。