「斬るでヤンス♪」
プロフィール
■初出作品:KOF94
■キャッチコピー:
('96)「切り裂き通り魔」
('98)「コリア・どっきん・ナイトメア」
■格闘スタイル:
('94〜'96)身軽さと両手のツメを武器に闘う
('97〜)テコンドー+スピード攻撃
■誕生日:10月25日
■年齢:
('94)35歳
('95〜2001)36歳
■出身地:韓国
■身長:153cm
■体重:44kg
■血液型:B型
■趣味:ものを切り刻むこと
■好きな食べ物:カニ
■得意スポーツ:新体操
■大切なもの:フレディのツメをマネて自分で作ったツメ
■嫌いなもの:コンニャク
元は某映画の殺人鬼に憧れる危ないオッサンだったが、運悪くキム・カッファンに捕まって更生の道を歩まされることになる。チャン・コーハンとは似た者同士の相棒といった関係。「ヤンス」が口癖。こう見えて妻子持ち(!?)。
概要
エルム街の悪夢のフレディに憧れ通り魔をしていたが、脱獄犯であるチャン・コーハンを追っていたキム・カッファンによって捕えられ、チャンとともに彼の下で更生することになりKOFに参戦。
漢字表記は崔稲妻であるが「崔」は通常「チェ」と読まれる。ハングル表記では「최번개」で、Choe Beongaeがそのローマ字表記である。これは「최」の「ᅩ」“o”と「ᅵ」“i”の綴りを反映したものとなっており、そのため「チョイ」と読まれたと推測される。またボンゲとは稲妻の意味であるが、漢語ではないので通常漢字では表記されず、漢字表記は日本語を当てたものである。
見た目は猫背の小さなオッサンだが、こう見えて精肉店の店主であり、奥さんと二人の子供がいたりする。家族仲は円満の様子で、通り魔は家族に内緒でおこなっていた。
なぜ切り裂き魔になろうとしたんだろうか・・・?
円満すぎる人生に刺激が欲しかったというには、やらかしたことのツケがキムに見つかったことと考えると・・・(-人-;)。
キムには一向に頭は上がらず、だからといって悪知恵を回して出し抜いても結局は元の木阿弥で終了する。更生した振りをしてチャンと何度か脱走や下克上を試みたが、どれも失敗に終わっている。また、あるEDではキムの抹殺を企てるが、そこに虚しさを感じて「自分も丸くなった」と感慨深げになるなど、ある程度まともにはなってきている。
ものを切り刻むのが大好きとい非常にアレな性格だが、基本は陽気でひょうきんな面白いオッサン。
カニが好物で優勝したらカニを食べ放題と「'97」のキャラソンで明らかとなっているが、カニは身が濃厚かつ脂が多いので食べ過ぎると吐いてしまうのである。このおっさんはそのことを知っているのだろうか?
キムのホームグラウンドである『餓狼伝説』にも「リアルバウト」シリーズで相棒とともに客演を果たしている。
なお、『2003』以降はリストラ(出演的な(ry)の憂き目に遭っており、以降はキムのオマケとして登場している。
『CAPCOM VS. SNK2』ではチャンのオプションという扱いで出場している。
性能
鉤爪とキム仕込みのテコンドーで戦うスピードファイター。
『KOF』のキワモノキャラの代表格で、『'96』以前や外部出演でこそ底辺にまで落ち込んでいるが、それ以外では一貫して強キャラという厚遇に恵まれている。
最大の特徴はその小柄さと俊敏さで、画面をところせましと駆け回りながら空中からの攻めを起点に相手を追い詰め、相手のミスと突いて攻め落とすという非常に憎たらしい戦法を得意とする。得意なキャラにはめっぽう強いが、苦手なキャラはとことんダメと、キャラの相性が非常にはっきりと出るタイプでもある。
『'97』ではキムの十八番である鳳凰脚をマスターし、さらに戦法の幅を広げてたりと、新技が導入されるとそれらが往々にして性能アップにつながっている。
『'99』では特殊技の骸突きがガードクラッシュ確定でキャンセル可能という性能であり、相手のガードを崩してキャンセル鳳凰脚という戦法が猛威を振るっていた(流石にヤバかったのか『2000』以降はガード崩し能力が無くなった)。
『2002』においては、体力一定以下の時にゲージ2本消費で出せる「MAX2」技が、「出現位置がランダムで、ステージ端を背負っても裏周りで喰らう事があり、運が悪ければ2Hit。そもそもゲージ技なので、一発喰らうだけでも結構痛い。」と言う、シリーズ屈指のぶっ壊れ性能を持ち、プレイヤーを恐怖のどん底にたたき落とした。ちなみに元ネタは漫画ONEPIECEのキャプテン・クロの必殺技『杓死』。技名も杓死。流石としか言いようがない。
『NEOWAVE』では共通システムの「ヒートモード」とモードセレクトで選べる「MAX2モード」が凄まじいシナジーを発揮する。「ヒートモード」は発動すると体力が徐々に減る代わりに攻撃力が上がるシステムで、「MAX2モード」は緊急回避が使えなくなりゲージストックが1本固定になるが、ゲージが自動回復し、体力が減るとMAX2が使用可能になる。これによりヒートモードで低い攻撃力を補いながら能動的に体力を減らし、使用条件を満たしたら杓死をぶっ放すという図々しい戦法が可能になる。
チャン・コーハン同様『KOF2000』ではマニアックストライカーとしてまったく別人のような見た目のバージョンも出ており、チョイの場合、「クールチョイ」というのが登場する。元のチョイよりも身長が伸びており、風貌も大きく異なる。服装は『KOF'94』の物をアレンジしているが、帽子の下に髪の毛がある。ストライカー動作は地面を滑るように前方へ突進しながら爪を振り回して攻撃するというもの。なお、ストライカー動作の攻撃の後には手の平でサングラスを上げる動作を取る(これも上記のクロと同様)。
小ネタ
外見
ソフト帽に丸型のサングラス、手には鉤爪、さらに『'96』以前は茶色いズボンをサスペンダーで吊るし、緑のTシャツを着ていたりと、あまりにも元ネタ丸出しの姿だった。さすがの開発陣も、これではいつ版権で「待った」を掛けられるかと危機感を持ったため、以降はキムの道着を着せてどうにかごまかした。
――ってか、最初に気づけよ?!
格闘ゲームのキャラでこの手のオマージュは珍しくないが、チョイは「本人が憧れて真似している」と設定されている点で特筆される。
キャラソン
そんな彼は何とキャラソンがある。「97」のアレンジサウンドトラックに収録されており、八神庵の後に彼の歌が続く。どういう待遇・・・・。所々にラルフや紅丸の声も聞こえる。
「98」でも聴け、チョイを先頭に出すと、試合前にこの曲が流れる。阿波踊りに使われる「よしこの」の替え歌で、「踊る阿呆にあたしアホ」と言いながら奇妙な踊りを踊る。