お市
おいち
プロフィール
生涯
1560年代に、織田氏と浅井氏の政略結婚で小谷城主・浅井長政の元に嫁いで以降は小谷の方とも呼ばれる。
1570(元亀元)年4月、兄・信長が浅井家との盟約を破り、越前朝倉家を攻めると長政は朝倉家に味方し、織田家と浅井家は敵対してしまう。
そして同年6月28日、近江の姉川で織田・徳川連合軍対浅井・朝倉連合軍の戦いが勃発。
浅井軍は磯野員昌の猛攻で織田軍13段の陣の11段まで破ってしまう。
だが、朝倉軍が徳川四天王の一人榊原康政の部隊の側面攻撃を受け、壊滅してしまう。
残された浅井軍は織田・徳川両軍の攻撃を受ける事となり、敗れてしまう。
1573(天正元)年に兄・信長によって浅井氏が滅ぼされた後は娘らと共に実家の清洲城に戻る。
その後、もう一人の兄である織田信包の居城・安濃城に移る。
1582(天正10)年6月に「本能寺の変」で兄は落命すると、甥の織田信雄の手引きによって信長の部下であった柴田勝家と再婚する事となる。
翌年4月、夫・勝家は「賤ヶ岳の合戦」で、同じく信長の部下であった羽柴秀吉に敗北し、居城の北ノ庄城に籠もるが、秀吉の更なる追撃を受け自刃。
お市も娘ら(茶々、初、江)を逃がした後、夫と運命を共にする。享年37歳。
しかし、お市の方には生存説がある。
北ノ庄落城前夜に勝久寺に落ち延びて、越前一向一揆鎮圧の際に焼け落ちた寺の跡地に残っていた離れ御殿に潜伏するが、一悶着がありそこを焼いて逃げ三国湊の信長の生前に財政面を支えた森田家に匿われた。
その後、近江の国友村の浅井治郎左衛門(浅井家の生き残りである、また森田家にも浅井家家臣の生き残りがいた。)の案内で伊賀の下友田に移り住み1599(慶長4)年に没したという。(浅井治郎左衛門は、苗字を日比に改めた、さらに1624(寛永元)年に稲増と改名し今も残っていてお市の方の喉仏を保管している。)
人物象
織田家は美男美女の家系と云われており、その中でも姉(または妹)・お犬の方と共に美しさで有名である。場合によっては「戦国一の美女」と云われる事もある。
娘達の浅井三姉妹にも彼女の美しさは受け継がれ、長女の茶々は三人の中で母の面影を色濃く持っていたという。
織田家と浅井家が完全に敵対してからも殺されたり、離縁されたりせずに初や江を産んでいることから、長政との夫婦仲はとても良かったと伝わる。
ちなみにスルーされがちだが、長政は一度六角家の家臣の娘と結婚していた時期があり、お市は後妻である。
創作物でのお市
多くの作品で美女キャラクターとして描かれ、それと同時に夫と兄の狭間に立たされる不幸要素も
入れられる傾向がある。
『戦国BASARA』シリーズ
みんな死んでいく…これも市のせい…
CV:能登麻美子
第六天魔王・織田信長の妹であり、自身も闇の力を使用出来る。
浅井長政の命を奪い浅井家を乗っ取るために政略結婚させられたが、いつのまにか彼を愛してしまう。
詳しくはこちらを参照。
『鬼武者2』
声優:沢海陽子
兄が浅井家を滅ぼそうとしていると知って、身分を隠して小谷城の浅井家ゆかりの人物・小谷のお邑(オユウ)と名乗り単身で織田家の居城・岐阜城に乗り込もうとするも、木下藤吉郎に捕えられる。
本作の主人公、柳生十兵衛(十兵衛三厳の祖父)に助けられ、共闘する内に恋心を抱く。
『江〜姫たちの戦国〜』
演:鈴木保奈美
戦国大戦
夫・長政とともに浅井・朝倉軍(浅井家)として参戦。
二つ名は「戦国一の美女」。
スペックはコスト1 武力2/統率5の弓足軽で、特技は「魅力」。
同コストの武将と比べても、良くも悪くもとがった部分が無いスペック。
持ち計略「流転の命運」は、範囲内に居る「最も武力の高い味方武将」に掛かっている計略効果を打ち消し、更に武力を加算しつつ兵力を回復させる効果。
素のままでも使用できなくはないが、やはり使うなら計略を打ち消して更に効果を上げるのが吉だろう。
相性の良い夫婦が多い戦国大戦だが旦那である浅井長政との相性はイマイチなのは残念。
さらに言うと長政没後は織田家に戻り、後に柴田勝家と再婚したが、こちらの旦那との相性も微妙である。
(それでもデメリット付きで自身が先頭で消耗しやすいので、長政よりは相性は良いが)
一部では嫁ぎ先が滅ぶことからも「傾国の美女」などと言われる彼女だが、 ゲーム内でさえ旦那との相性が悪いというのは、なんとも皮肉である。
(戦国大戦Wikiより抜粋)
軍師官兵衛
演:内田恭子