「皆がいないこんな世界、もう興味もない」
概要
主にアウターサイエンスのMVに登場する。
名前の由来はアウターサイエンスの歌詞、「君がこの悲劇の女王なんだ」より。
人間とメデューサのクォーターであるマリーは、普通の人間よりも成長速度が非常に遅く、いつかはセトを始めとする大切な人逹に追いて逝かれてしまうことになる。
彼女はそれを自覚しながらも今の幸せな日々を噛み締めていたが、突如現れた彼によって、目の前でメカクシ団メンバーが次々と虐殺されていく事態に陥る。
そしてとうとうセトに手が掛けられ、彼の首を絞めながら黒コノハがマリーに放った一言。
「こいつが愛しいのなら化け物の力を使え」
この言葉を引き金にしてマリーは覚醒。
メデューサの力を暴走させ、世界を巻き戻すことになる・・・・・。
またこの女王マリーは、アニメメカクシティアクターズ版ロスタイムメモリーにも登場している。
容姿
普段は薄いピンク色をしている瞳は、能力使用時と同じく赤色。
印象的だった真っ白なロングヘアは首のあたりまで短くなり、毛先が黒く染まっている。
ただし、横髪(感情が昂ると動く部分)は長いまま。
頬と腕には白蛇の鱗が浮かびあがり、背中のあたりには羽のような白い欠片が浮いている。
普段のマリーは人見知りだが打ち解けた相手には明るい表情を見せるのに対して、この女王マリーは冷たい無表情をしている。
アウターサイエンスのMVの影響で、泣き叫んでいる姿が描かれることも多い。
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以下、アニメ最終話ネタバレ
自身の宿主であったケンジロウの身体を離れ、コノハに取り憑いた「目が冴える蛇」。
銃を向けられた貴音を庇い、冴える蛇に取り憑かれたコノハは、黒コノハとなる。
キド、更にはカノと、団員達が黒コノハの手で次々と傷付けられていく。
そして、黒コノハはセトに掴み掛かり、その首を絞め上げる。
余りにも悲惨なその光景を見つめる事しか出来ないマリー。
黒コノハにもう一度世界を繰り返せと催促されたマリーの脳裏に浮かぶは、メカクシ団との楽しい思い出や古い記憶。
「皆とさよならしたくない」と云う願いを引き金に、マリーの目は赤く染まった。
キドの「目を隠す蛇」セトの「目を盗む蛇」カノの「目を欺く蛇」モモの「目を奪う蛇」貴音の「目が覚める蛇」ヒビヤの「目を凝らす蛇」。
六つの蛇の目を合体させ、「悲劇の女王」として覚醒するマリー。
「嫌だよ、さよならしたくない……!
皆と一緒に居たい…ずっと、ずっと…!」
マリーの覚醒を見届けた黒コノハは歓喜する。
「もう一度繰り返すんだ…!終わる事のない、最高の悪夢を!!」
覚醒したマリーのメデューサの力の暴走により、世界は再び巻き戻るかと思われたが、
カゲロウデイズから脱出したシンタローとアヤノの能力である「目に焼き付ける能力」と「目をかける能力」、カゲロウデイズ内に精神だけ取り残された遥の手助けと、
メカクシ団の団員達からの優しい言葉を受けて、力の制御が可能になる。
そして、全ての蛇が集まった事により、カゲロウデイズへの扉が開いた。
女王マリーは叫ぶ。
「来い!!」
マリーは自らの力で、黒コノハを含むその場に居た全員をカゲロウデイズに引き込む。
黒コノハに「未来に怯えちゃいけない、世界を嫌っちゃいけない」と語り、元の姿に戻るマリー。
コノハに取り憑いていた冴える蛇は、宿主である彼の「ヒヨリを助けたい」という願いを叶える形で、ヒヨリの命として彼女の身体に宿る事になった。
尚、冴える蛇自身は、命の代わりとして誰かの身体に宿る事を快く思ってはいない。
因みに、シンタローの持つ「目に焼き付ける能力」の蛇は、
ずっと昔にループした世界に存在した女王マリーの「この悲劇を絶対に忘れない」という願いから生まれたとされる。