概要
以下、アニメ「メカクシティアクターズ」11話、12話ネタバレ含みます。
「あの時君は、あんなに忘れないって言ってくれたのに」
「もう一回話そうよ。君が出会った物語を、最初から」
「君が思い出すその時が来るまで、ずっと待ち続けるよ」
CV:中原麻衣
アニメ「メカクシティアクターズ」11話において判明した、如月シンタローの持つ能力。
その能力は「人並み外れた記憶力を得る」ことであり、シンタローが幼い頃から記憶力が良かったのはこのためである。
その正体はメデューサの始祖であるアザミが生み出した目の能力を持つ10の蛇ではなく、マリーによって誕生した「目に焼き付ける」能力を司る蛇で、アヤノの分身。そのため目が冴える蛇もその存在を知らなかった様子。
実は遥か昔のループした世界でシンタローと覚醒したマリーが「この悲劇を忘れない」と誓い、マリーによって宿らされた事で誕生した能力。シンタローにその自覚は無いが、それ以降の世界ではシンタローは目に焼き付ける蛇を既に体内に宿して誕生しているため、生まれながらにして目に焼き付ける能力者となっており、今まで繰り返されてきた膨大な世界の記憶を全て記憶している。
しかしこの能力は「目が冴える蛇」を倒すための切り札であり、カゲロウデイズを攻略する方法がわかるまで存在を知られる訳にはいかなかった為、完全に覚醒せずシンタローには「子どもの頃から物覚えが良い」という実感しか自覚できないようになっていた。
アニメ1話と5話の冒頭に登場するマフラーを付けていないアヤノ、またシングル「daze/days」の初回限定版Aに付属しているドラマCDの最後に登場するアヤノは、口調からしておそらく目に焼き付ける蛇だと思われる(アニメのEDのテロップでは名前の欄が×××と表記されている)。そのためかpixivではアヤノの姿で描かれることが多い。
アニメ11話で初めて登場した際には、シンタローの部屋の巨大モニターにノイズの中、大きな黒い蛇の姿が映し出されていた。一応動いてもいる。
度々シンタローに語りかけている様子などから、目が冴える蛇と同様に自我が存在し、人間体になることができる。
他の蛇とは違い、優しめな口調で話す。
何度もシンタローと共に世界を繰り返している為か、シンタローに対しては友人のような態度で親しげに接している(シンタローとの再会を喜んだり、今度また会うときは「久しぶり」と言い合うことを約束するなど)。自分の事やマリーと誓ったことを忘れているシンタローを責めるような発言もするが、その直後のシンタローの言葉に詰まったり謝罪する姿を楽しんでいるようで、毎回「まぁいいってことだよ」と返しからかっている。
自分の存在をシンタローに早く気付いてもらいたいようで、「気付いてもらえないとこっちだって寂しい」と拗ねる可愛らしい一面も。
世界が繰り返される度に、シンタローが生まれてからマリーがもう一度世界を繰り返す8月15日までのシンタローの物語を見続けてきた目に焼き付ける蛇だったが、自身が本当に聞きたい物語とは……。
「やっと、思い出せたみたいだね」
「さぁ聞かせてよ。今までの物語を知った君は、この先の未来をどうするんだい?」
正体(コミックルートのネタバレ注意)
目に焼き付ける蛇の正体は、漫画版カゲロウデイズの楯山文乃である。
コミックルートにて、目が冴える蛇をカゲロウデイズに封印することに成功した。しかし、仲間のほとんどが死んでしまった。冴える蛇の「仲間を失ったお前は再び世界を巻き戻すだろう」という言葉通り、マリーに残された手段は時間を巻き戻すことしかなかった。このままではこの世界での記憶も負けた悔しさも消えてしまう。それではまた同じ悲劇を繰り返してしまう。そこで、アヤノはマリーに「メデューサは望みをかなえるために蛇の力を作った」「蛇の力が命の代わりになるなら、命だって蛇の代わりになるんじゃないかな」と、自身をこの悔しさを「焼き付けて」おけるような力にすることを提案した。
それ以来、彼女はずっとシンタローの目として宿り、悲劇の記憶を記憶し続けている。
なお、コミックルートのアヤノの口調はアニメでの焼き付ける蛇の口調と同じである。
余談
漫画版最終巻の裏表紙によると、シンタローがアレなものを見ているときは目に焼き付けないようにしている。
(そのときの焼き付ける蛇の顔は、なんとも言えない表情であった。)