酒見賢一は、日本の小説家。 福岡県久留米市出身。 名古屋市内の住宅設備会社勤務の傍ら執筆活動を行っている。
デビュー作『後宮小説』は、架空の中国ぽい国小説(明末清初期!)という異色作だったが、その後は実際の中国史(三国志とか孔子とか)から題材をとることが多い。代表作に『墨攻』『陋巷に在り』『泣き虫弱虫諸葛孔明』他。
「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」とかもやる、とあとがきに書いてあった。
作品リスト
小説
『後宮小説』新潮社、1989
『聖母の部隊』徳間書店、1991 短編集(戦争物とか日本物など)
『ピュタゴラスの旅』講談社、1991 (ピュタゴラスやエピクテトスの話など)
『墨攻』新潮社、1991 挿絵、南伸坊 後 近藤勝也
『陋巷に在り』全13巻 新潮社、1992―2002 挿絵は諸星大二郎 呪術師孔子の話
『童貞』講談社、1995 挿絵 南伸坊 シャ国の童貞ユウが治水をする話。
『語り手の事情』文藝春秋、1998 一応英国の一応メイドの話。
『周公旦』文藝春秋、1999
『泣き虫弱虫諸葛孔明』1-3(刊行中)
漫画
- 『D’ark』酒見原作で、近藤勝也が絵を担当したジャンヌ・ダルクもの。『アニメージュ』に掲載された『風の谷のナウシカ』の次作品の筈であったが、(多分エコルシュールが悪者として出てくる関係で 差別を助長するわけでなし「作品の歴史性にかんがみ そのままとして」くんないかなぁ)連載を干され、単行本1~2巻で未完のまま終わる。
- 『陋巷に在り』 羽生生純 画