プロフィール
概要
ペルソナ4をPlayStation Vitaに移植したリメイクバージョンであるペルソナ4ザ・ゴールデン(以下、P4G)で新たに登場したキャラクター。
ベルベットルームの住人の少女。
しかし、たまたまそこにたどり着いたらしく、部屋に訪れるまでの一切の記憶を失っている。
人物像
性格は目に見えて子供っぽく、無愛想で移り気。また、感情の起伏が顔に出易く、感情的になると「ばかきらいさいてーさいあく」というように棒読みで羅列した言葉を捲し立てる事も。
以上のような性格と、これまでの住人が着ていた蒼や黒と言った暗色の服装とは異なる服装に身を包んでいる事と、元々がベルベットルームの住人ではない事も相まって、今までの住人達が持つ独特の雰囲気は極めて薄い。
マーガレット曰く「未成熟な存在」との事で、「ベルベットルームの住人見習い」という役割といったところか。
マリー自身もまだベルベットルームの雰囲気に馴染めない様で、部屋の中を「退屈」と言ったりベルベットルームの主であるイゴールを「鼻」呼ばわりしている。
彼女の趣味にポエム制作があり、心に思ったことを言葉にして便箋に書き連ねている。
ベルベットルームを訪れていると、月に一度の周期で彼女のポエムを見る事が出来るイベントが発生する。
…で、肝心のポエムの内容だが、ハッキリ言ってイタい。
しかも、よりにもよってマリーのフルボイスで読み上げられる為、その破壊力は非常にヤバい。
詩を書いた本人も恥ずかしいようで、見られたと知るとすぐさま必死な顔で主人公に迫る。
かわいい。
ペルソナQにも登場し、相変わらずポエムを作りフルボイスで読み上げられる。
『Q』でのポエム公開タイミングはダンジョンを一つ攻略した後に初めてベルベットルームを訪れた時と、ある依頼をこなした後にベルベットルームを訪れたときも読む。
それに加え「すれ違い通信」の管理もしている。
P4GAでも、ポエムが登場。
2話目以降、開始直後に読んでくるという出オチを連発している。
8話では、居ない為読まれない。9話ではマーガレットが作って読もうとしたが「難しいわね」と言って挫折した。
そんなマリーだが、前述したとおり記憶喪失の身であり、「住人見習い」と言う役割や帽子やバッグなどの持ち物、そして「マリー」という名前は全てマーガレットから「便宜上与えられたもの」に過ぎない。彼女のコミュではベルベットルームに入る前から持っていたという唯一の「自分の持ち物」である古い竹櫛を頼りに、主人公や自称特別捜査隊の面々と交流を重ねつつ、自らの記憶を思い出そうと奔走する姿が描かれる。
尚、彼女はP4Gで追加された新要素である「スキルカード」を管理している。
ダンジョンなどで手に入れたスキルカードを彼女に渡せば、スキルカードの複製を行ってくれる。
(但し、3学期中はとある事情から、スキルカードの管理はマーガレットが兼任する事になる。)
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
ペルソナ4 ペルソナ4ザ・ゴールデン P4G ベルベットルーム
彼女の正体(以下ネタバレ注意!)
永劫コミュMAXの状態でテレビの世界の管理者であるアメノサギリを撃破した後、彼女はベルベットルームから姿を消してしまい、主人公の夢の中で別れを告げる。
マーガレット曰く、「失われた記憶が関係している」らしいが…。
以下、ペルソナ4ザ・ゴールデンの追加エピソードに関わる重大なネタバレあり
その正体はクニノサギリ、アメノサギリ同様「向こう側の世界」の存在でクスミノオオカミという真の名を持つ。
彼女自身に与えられた目的はサギリ達に「人が何を望むか」を教える事。但し、彼女は記憶を失っていたのでこの行為は完全に無自覚の上に行われていた(本人は自らをスパイの様なものと評している)。
更に、アメノサギリを倒した事によって行き場を失った霧はマリーの身体に流れ込んでおり、この事からサギリ達が霧を生み出す存在であるのに対しマリーは霧を吸収し取り込む存在であると言える。
そしてその霧を自らと共に消滅させることこそが、彼女に与えられた役目なのである。
この事実を思い出した彼女は、自身が消えなければみんなと過ごした大好きな世界が滅亡してしまう事に気づき、テレビの世界に「虚ろの森」を創り出しそこに引きこもる。
最深部に辿り着いた自称特別捜査隊と対峙し、彼らの説得を拒み特別捜査隊を追い返すべく戦うも戦意を喪失。
尚も諦めずマリーを説得する彼らに対し、漸く心を開き「一度マリーとしての心を眠らせ、暴走する霧を顕現させてそれを消滅させれば助かるのではないか」という考えを思いつく。
あまりにも分の悪い賭けだが、特捜隊は必ずマリーを助けると誓い、マリーもそんな彼らを信じ自分の心を封印する。
こうして顕現した「クスミノオオカミ」を倒す事で、やっとマリー救出を完遂できる。
また、この時に主人公への積極的なアプローチと誰彼構わずツッコミを入れることでりせとちょっとした恋のライバル的な関係にあったが、本イベントによってそれが確立された。(但し、だからといって険悪な関係ではなく、むしろ二人の関係性は良好である)
以下、P4Gの真ENDルートに関わる重大なネタバレあり
マリー救出イベントをこなした後で本作の真のラスボスであるイザナミと戦う真ENDルートを通ると、元はイザナミと同じ存在であったことが明らかになる。
元々マリーは、人の心の海から生まれた存在であったが、長い時を過ごす中で人々は真実から目を背けるようになり、やがて「人を守りたい自分」と「人の願いを叶えたい自分」に分かれるのだが、「人の願いを叶えたい自分」の力が「人を守りたい自分」の力を遥かに凌駕しており、その「人の願いを叶えたい自分」がイザナミとなり、力と記憶を奪い去っていったのだった。
また、マリーが持っていた古い竹櫛はイザナミから別れの際に渡されたもの。(櫛は「苦」「死」の語呂合わせで、古来の日本では別れを招くものとされていた)
最終的に、特別捜査隊によって打倒されたイザナミは二つのサギリと共にマリーの中に戻り、別たれた意思は再び一つに戻る。
その際、マリーは自らの真名である「イザナミノミコト」を語り、主人公に感謝の言葉を述べどことなく消えていった。
…のだが、後日談で主人公が夏休みに八十稲羽を訪れた時にはよりにもよって地元のTV局で気象予報士「久須美鞠子」になっており、百発百中の天気予報と「がーんばってねっと」という気の抜けた決め台詞でお茶の間の人気者になっていた。
…まあ百発百中で天気を当てているというよりは、天気そのものを操作していると言う方が正しいか。
ちなみに「がーんばってねっと」という台詞は菜々子が気に入ったようで、このセリフを真似している一幕も。
P4U2
そのイタさ、未来永劫! 虚ろの森のツンデレ詩人(ポエマー) マリー
ペルソナ4のストーリーのその後を描いたスピンオフ格闘ゲーム、P4Uそのシリーズ二作目のP4U2に参戦決定。
9月11日にDLCで有料配信開始。
キャラそれぞれに設定されているメガネオプションはなぜか、眼帯。
ペルソナは永劫コミュの最高位ペルソナ「カグヤ」