ヒマラヤ山中にある王国。日本語による正式名は「ブータン王国」。国民はチベット系が多数を占める。面積は九州とほぼ同じ大きさである。
概要
歴史的経緯から現在もインドの保護国で外交自主権を持っておらず、中華人民共和国には国土を侵食されるなど、なかなかシビアな環境で生き残りを図っている。隣接するシッキム王国がネパール人移民の増加に伴いインドへ併合された経緯から、インドやネパールに同化されないよう、移民規制と伝統文化保持政策をとっている。
農業と水力発電が主力産業。国民全体の幸せを目指すべきだとする考えから、前国王が国民総幸福量(GNH)と呼ばれる国民全体の幸福度の指標を提唱した。
文化
伝統文化は衣食住の日本文化との共通点が注目される。
米や乳製品を好む食文化をもつ。唐辛子を(香辛料としてではなく)野菜として大量に使う食文化があり、ブータン料理は世界で一番辛い料理といわれる。宗教的に喫煙はタブーとされており、タバコの持ち込みは原則禁止である。
親日国
一説には、パラオと並ぶ代表的な親日国と言われている。
親日の要因としては西岡京司の農業指導があげられる。ブー タンの農業振興に大きく貢献した西岡は、ジグミ・シンゲ・ ワンチュク前国王より、ブータン語で「最高に優れた人」と 言う意味のダショーと言う民間人向けとしては最高位の爵位・ 称号を贈られ、現地で亡くなった際は、王室の命でブータンの国葬で弔われ、ブータン国民全員が喪に服した。