概要
イラストは第3話に登場するパンピー帝国の怪人・サークルパンピーである。
怨念戦隊ルサンチマンとは1997年に京大のアニメサークルが作った自主製作映画である。大阪芸術大学のサークル・ダイコンフィルムが1982年に発表した愛國戦隊大日本へのオマージュもあるが、本作は全3話のオムニバスで、愛國戦隊大日本を茶化したのは第3話のみであり、後は他作品のパロディーであった。
本作は山本寛監督の処女作で、後にプロとなった神前暁氏を始め、様々なスタッフが参加していた。
意外な事に近畿コカコーラボトリングもスポンサーとなっていた。
内容
第1話「天誅!隣人は何をする人ぞ」
必殺仕事人のパロディー
第2話「鴨川の辺に怨念の唄が響く」
此方は木枯紋次郎のパロディー
第3話「びっくり!君の髪の毛もまっ茶っ茶!」
愛國戦隊大日本のパロディーでご丁寧に大日本のシナリオもトレースしており、ルサンチマンとパンピー帝国との戦いを描く。opは電撃戦隊チェンジマンの替え歌、デザインは科学戦隊ダイナマンを元にしている。
登場人物
怨念戦隊ルサンチマン
サブカルチャー文化を一般大衆の手から守る為に戦う怨みの戦士達であり、目的の為なら手段を選ばない。変身するのは第3話のみ。
ルサンチ・アニメ=動画武
リーダーでスーツカラーは赤。バイトでアニメの動画を描いている。
名前の由来はそのまんま動画。
ルサンチ・アイドル=広末 涼太
スーツカラーは青。アイドル芸能人の追っ掛けをしている。恋人のアリサに事故で先立たれた悲しき過去を持つ。
名前の由来は広末涼子。
ルサンチ・ゲーム=マック電脳
ゲームマニアの留学生で、スーツカラーは黄。ギャルゲー好きだが、人前では格ゲーマニアを装っている。彼のアパートもルサンチマン108の基地の一つとなっている。
名前の由来はマッキントッシュ+電脳。
ルサンチトクサツ=円谷猪四郎
特撮マニアのスーツカラーは緑。他の5人の中で一番の行動派。
名前の元ネタはウルトラシリーズで監督を務めた円谷英二と本田猪四郎。
ルサンチ・ヤオイ=同人弥生
ルサンチマンの紅一点でスーツカラーは女子定番の桃。5人の中で一番のリアリストで常識人。
名前の由来は同人誌+ヤオイ。
パンピー帝国
第3話のみ登場のサブカルチャー文化撲滅、及びリア充大衆化を企む帝国
コムーロ大帝
パンピー帝国の首領で、エレクトーンらしき楽器を弾いている。演じているのは本作で音楽も担当する神前暁。
キームタック将軍
アムラー参謀
カハラー親衛隊長
サークルパンピー
メカニック
ツアラトゥルストラロボ
パンピー怪人が巨大化した時、東京ビッグサイトから発進するルサンチマン最後の切り札。愛國戦隊大日本や後のフランスファイブと異なり、シャトルが単体変形するが、シャトル形態はどう見てもスーパーファミコンである。必殺技は「ディオニュソス剣・永劫回帰斬り」である。
余計なお世話の余談
この自主製作映画を作った大学生は皆単位を落としたそうで、学生の皆さん、学業はキチンとしましょうね。
なお、敵組織のメンバーはそれぞれ小室哲哉、木村拓哉、安室奈美恵、華原朋美、たまごっちのパロディ(いわゆるリア充の必修科目みたいな所があったからだろうか?)であるが、当の小室哲哉氏が後に特撮に音楽提供したり、木村拓哉の所属するSMAPのメンバーが仮面ライダーになったり、たまごっちは同人の出世頭とコラボするのだから世の中わからんもんである。パンピー帝国もオタク文化に染まってきているというのであろうか。
また、鍵盤を使って怪人を製造する工程は超新星フラッシュマンの改造実験帝国メスが元ネタである。
関連タグ
愛國戦隊大日本・1982年に大阪芸大のダイコンフィルムが作った自主製作特撮映画
突撃!!アーマージャック・1996~97年に中京テレビの喜井竜雄PDが自主製作で作ったウルトラファイトとレッドマンとゴッドマンのパロディーで、此方はプロフェッショナルが作った。
レインボー仮面・宮城県出身のローカルヒーローだが、結構な鬼畜ヒーローであり、ルサンチマンと違いたった1人で戦うだけ潔いかも。
フランスファイブ フランスのアマチュアが作った自主製作特撮映画で最終話まで全6話製作された。
竜神戦隊ドラゴンキーパー:間違いなくルサンチマンの後継者で、組織的な分ルサンチマンより外道かも。