最後の物語は、はじめての愛。
ネタバレ注意!
「…覚えてるか? あの時のこと…」
「ずっと一人で生きてきた… けど仲間がいて、守るべきものにやっと気づいた… だから、オレは何度でも…!」
「ナルトくん─────!!」
「ヒナタ─── オレはおまえに 伝えなきゃなんねーことがある………待っててくれ」
概要
2014年12月6日公開、うずまきナルトシリーズ最終章『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』そのメインヒロインに選ばれた日向ヒナタと主人公ナルトを繋ぐ重要なキーアイテムとヒナタの愛の行方。
全てのナルヒナファンの方々への最後のナルヒナショック。
これまでの経緯
世界中の人々を魅了した週刊少年ジャンプ屈指の人気超大作『NARUTO』が2014年11月10日をもって同誌での連載を終了した。
699話と最終回700話の文字通り"空白の時"を描いた作品であり、物語の集大成でもある劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』が12月6日全国ロードショーされる。
映画公式サイトに公開されたキービジュアルで目を惹かれるのはナルトが首に巻く赤いマフラーであったのは筆者だけではないはず。
しかもサクラ、シカマル、ときてヒナタだけ横向きに物憂げな表情をしているのも意味深であった。ネット上でもあらゆる憶測が飛び交い、某掲示板では早くも『ナルヒナ確定!』と騒ぎ立てる始末。
しかしそれが現実となろうとは夢にも思わなかっただろう…。
11月1日(土)発売の週刊少年ジャンプ本誌及び劇場配布用チラシにて、赤いマフラーがヒナタからナルトへのプレゼントであることが判明した…!(⇒詳細)
未だ届かずにいるヒナタの想い──とあるが、キービジュアルでナルトの首にしっかり巻かれている。
その際どんなやり取りがあったのか?ペイン戦での告白の返事はあったのか?
その全てが集約する。
15年間この時を待ちわびた全ての同志の方々へ──。
メインヒロインへの大抜擢に対する反応
通常、新作アニメ等のキービジュアルに登場するのは、その作品ごとの重要キャラクターと相場は決まっている。今回登場したのはナルトをはじめとしたカカシ・サクラ・サスケの主要メンバーと、サイ・シカマル・ヒナタを加えた計7名。
作品上のメインヒロインはサクラであった為、これまで劇場版のキービジュアルでサクラ以上にピックアップされた女性キャラクターは劇場版のオリジナルヒロインだけだった。
が、今回のビジュアルが意味深なレイアウトで構成された上、スキマスイッチが歌う主題歌『星のうつわ』のジャケットには秋の夕暮れ時を背景に並び歩くナルトとヒナタが描かれた。
本格的に「ヒナタがメインヒロインになるのでは?」と騒がれはじめた矢先、決定的な最新予告映像と劇場版関連記事がほぼ同日、一斉に公開され、それまで半信半疑だったファンは歓喜した。
アニナルスタッフにはヒナタ好きの方が多いとは有名な話ではあるが、事実ここ近年でのヒナタの成長ぶりは目を見張るものがあり、第一部では物陰でモジモジしていただけの彼女も今ではナルトと並んで共に戦う力を身につけている。
また第一部から続き、ペイン戦など物語各所に散りばめられた伏線がようやく回収されると考えれば今回のメインヒロインへの抜擢も納得だろう。
以下、現在各メディアで解禁されているナルヒナ確定情報まとめ。
- こっそり編んだマフラーはナルトへの想いを込めたヒナタからのプレゼント
- ヒナタが謎の男に襲われるも、間一髪のところナルトが救い出している
- 謎の男の正体はカグヤの子孫、大筒木トネリだった。ヒナタは執拗に狙われ、攫われてしまう
- ナルトとヒナタの過去エピソードが追加
- ヒナタの横顔をじっと見つめるナルト
- 予告中ナルトからヒナタへ向けたと思われる台詞が多い
- 『今回の映画はぶっちゃけ恋愛です!』───劇場配布チラシより、岸本先生コメント
- 予告中、入場者特典と前売り券特典の告知がそれぞれナルトとヒナタが担当している
(いずれも公式サイトの作品紹介の項目で詳細の閲覧可能)
- ヒナタの劇場版キャラソン「冬の終わりに」の発売が決定。ナルトへの想いを綴ったような歌詞になるのでは?との噂が飛び交う
- 11月発売Vジャンプ最新号及び11月22日(世間では良い夫婦の日)発売の週刊少年ジャンプ映画関連記事にてナルトとヒナタのそれぞれ描き下ろしと思しきツーショットが公開される
- うち片方では本作を「ナルトが初めて恋をする話です」と紹介。もちろん、ヒナタに、である。
- 「かなり前から(ナルトには)ヒナタで決めていました」─────岸本先生インタビューより
- 劇場入場特典『列の書』表紙が公開。岸本先生描き下ろしのナルト、ヒナタ、そしてトネリの3人が三角関係を彷彿とさせる構図で飾られる。(詳細)
- トネリ役福山潤曰く、終盤のナルトとヒナタのイチャイチャぶりがハンパないらしい────完成披露試写関連トップニュース福山潤コメントより
- ナルヒナのキスシーンがあると発覚─────完成披露試写関連トップニュース岸本先生コメントより
劇中での活躍
劇場版ネタバレ注意
ヒナタの編んだマフラーは犠牲になったのだ……
犠牲の犠牲にな……
しかしヒナタのナルトに対する「愛」を示すキーアイテムとして存在感を発揮している。
- 初登場
ナルトとヒナタの幼少時でナルトが赤マフラーを付けていた。
ヒナタが木の葉の里のモブ子供に虐められてたのを助けに入ったナルトだが返り討ちにあってしまう。
その際ナルトの赤マフラーはモブ子供達にズタズタにされている。
ヒナタが編んだわけではないがこの映画でのマフラーの扱いを如実に示している。
- 1個目
成長したナルトのためにヒナタがマフラーを編む。
だがナルトは英雄になった事で里の内外の女性にモテまくってプレゼントを渡される事。
そのナルトが緑のマフラーを大事に付けている事。
何よりヒナタ自身の内気さもあってマフラーを渡しそびれていた。
だが大筒木トネリがヒナタを寝とろうとする攻防戦の際、屋根から落下したヒナタの体をロープのように支えるためにマフラーは千切れてしまう。
赤マフラーは犠牲になったのだ
- 2個目
ハナビがトネリの傀儡に拉致されて救出する際の中、休息中にマフラーを地道に編む。
ただヒナタ本人も「ハナビが大変なのにマフラー編んでるのは酷いかもしれない」という事を少し自覚している節もある。
しかし完成した所でトネリがハナビを人質にヒナタを連れ去る。
その際にヒナタはナルトに編んでいたマフラーを押し付けるように渡すが、追ってきたナルトがトネリの攻撃で大爆発してしまう。
またもマフラーは犠牲になったのだ
しかしナルトは敵の幻術トラップによってヒナタの過去を垣間見た事を通してヒナタの愛情を改めて確認しており、サクラの助言もあってヒナタからの愛情はマフラーのように編み込まれたほどほどけない事を悟る。
マフラーは犠牲にはなったがヒナタの愛情があきらめねぇド根性みたいなものである事をナルトに悟らせるきっかけとなった。
- 3個目
拉致ったヒナタにトネリがマフラーを編み込ませるが、ヒナタはハナビを救う事と転生眼を破壊する事だけに焦点を当てていた。
その思惑がトネリにバレたことでナルトの為に編んでいた事を悟られ、逆ギレしたトネリによってズタズタにされる。犠牲になったのだ。
しかし仲間達と共に追ってきたナルトはヒナタが編んだマフラーの残骸を拾い、「これが欲しいんだ」と言い放つ。
ヒナタの幼いころからの愛情を編み込まれたマフラーに重ねる重要なキーアイテムであった。
- エピローグ
そしてラストシーンでもヒナタはマフラーを編んでいた。
夫ではなく子供達へのマフラーかもしれない。
- 余談
ちなみにナルトが大事に身に着けていた緑のマフラーを編んだのはこの人である。