概要
『東方Project』で節分をテーマにした作品に付けられるタグ。
鬼である伊吹萃香と星熊勇儀の絵がよく描かれるが、これに茨木華扇や『東方旧作』のコンガラも加わる場合がある。
なお華扇について「節分」と関連して語られる事はその二つ名や華扇というキャラクターのモデルと目される伝説上の存在から想像される二次創作的アプローチによるものが主流であった。原作で節分に類するような何らかの要素が明確に語られることはなかったのである。
しかし『東方茨歌仙』第二十一話にて華扇が節分に際して奮闘するエピソードが語られ、華扇が節分のイベントにおいて特別な理由から無関係でない様が描かれた。
「東方節分の日」における「節分」
「東方節分の日」における「節分」は主に立春の節分(2月3日頃)のものを想定しており、作品には実際に同日に行われる豆まきや「恵方巻き」に関連した要素が織り込まれることが多い。
先述のキャラクターが描かれるのは、おもにこの豆まきで退治される側の「鬼」、またはそれに関連した要素が作中で語られる(または二次創作的アプローチを含め)キャラクター達たちであるためである。
東方Projectと「恵方巻き」に関連したものとしては、pixivにおいては「東方巻」のタグが用いられている。
東方Project × 節分
節分に関連して、幻想郷においても豆まきの文化がある。
今日の幻想郷には豆まきによって放逐される対象またはその象徴的存在として設定される存在であるところの鬼、ないしはそれに相当するような存在もある。
そのため、東方Projectにおける節分は「豆をまいて鬼を追い払う側」と「追い払われる側」(またはその行事でダメージを受ける側)の両者の視点から語られるものとなっている。
紅魔館の「節分」
文々。新聞(第百十九季 文月の四刷、『東方文花帖』書籍版掲載)の記事によれば、紅魔館にて「季節外れ」の節分の豆まきが行われた。
企画者はパチュリー・ノーレッジ。
紅魔館では館主であるレミリア・スカーレット(吸血鬼)が豆まきを苦手としており、具体的には豆まきによって撒かれた豆に触れると火傷を負う様子である。
この時の紅魔館の節分は館の面々が「人陰を見つけると取りあえず豆を投げつける」イベントとなっており、レミリア自身は参加せず館の面々が豆をぶつけ合う様を見るにとどまっていた様子である。
企画者のパチュリーによればこの豆まきは「鬼の対策強化」という紅魔館全体における対鬼の防衛能力の向上を目指したものであったようである。豆をぶつけ合うことにもパチュリーなりの意図がある。
ただしその豆まきの具体的なやり方については、パチュリーが射命丸文の取材に語ったところによれば「節分に対しての資料が少ないのでちょっと細かいところは怪しい」とのこと。一方その後の追取材にてパチュリーは「豆まきの意味」について、「退治される」鬼側の視点から語っている。
なお、イベント中は館主のレミリアは自身が参加できないとあって恵方巻きを口にくわえてつまらなそうにしていた様子である。
博麗神社の「節分」
『茨歌仙』において、博麗霊夢が博麗神社での節分の豆まきを企画し、台所で豆を準備する様子が描かれている。
霊夢曰く節分の豆まきとは「鬼に豆を投げつけて追いやるジェノサイドゲーム」。
霊夢はちょうどこの準備の折に神社を訪れた華扇にも節分の日当日には豆をまく側として参加してもらうよう押し切るように依頼した。
しかし当の華扇は何らかの理由から豆まきを苦手としており、後に小野塚小町に語ったところによれば、「精神的なものだから 投げつけられれば直接肉体に響く」ものであるようで、実際に「軽い水ぶくれ」になる事もある様子である。
先の準備の折に霊夢がふざけて華扇に豆を投げるふりをしただけで強い拒否の反応をとってしまうなど、そのダメージは確かなもののようである。
霊夢からの依頼に困る華扇に、小町は同様に豆まきを嫌い、「豆まきをしない節分」を模索している先述の紅魔館について語り、華扇はその情報を基に紅魔館を訪ねることとなる。この華扇の動きが『茨歌仙』のエピソードの一つとなり、後に博麗神社の行事に関連した一つのムーブメントへと繋がることとなる。
華扇は節分に「豆をまく理由」についても後に霊夢に(説くように)語っている。
なお、小町は華扇が節分を苦手とする理由が分かる様子で、華扇が豆まきをすると聞いて大笑いしている。
関連企画 東方節分祭
pixivではお気楽ゾンビ氏によって東方Projectと節分に関連した企画として「東方節分祭」が提案されている。
企画詳細は次の企画イメージ及びキャプションを参照。
関連イラスト
鬼たちと節分
レミリアと節分
鬼たち以外における豆まき
その他節分関連 恵方巻き/「年齢の数だけ豆を食べる」