立春とは
立春(りっしゅん)
冬と春の分かれる節分の翌日。暦の上ではこの日から立夏の前日までが春となる。
『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されている。
この日が寒さの頂点となり、翌日からの寒さを『残寒』または『余寒』といい、手紙や文書などの時候の挨拶にも用いられる。
立春以降、初めて吹く南よりの強風を『春一番』と呼び、立春の早朝 禅寺では厄除けのために門に『立春大吉』と書いた紙を貼る習慣がある。
なお、旧暦(太陰太陽暦)では、元旦と立春のどちらが先かは年によって違うため、古今和歌集に収録された歌にも「年の内に 春はきにけり 一年(ひととせ)を 去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ」(「年が明けない内に、春が来てしまった。この一年は去年と呼ぶべきか? 今年と呼ぶべきか?」の意味で、ここで云う「春」は新春と立春のダブルミーニング)というものが有る。