人物としてのチンギスハーン
詳しくはチンギス・ハーンを参照。
コーエーのゲームとしてのチンギスハーン
蒼き狼と白き牝鹿-元朝秘史-の続編。1998年発売だが、実質最後に発売された作品。正式名称は「チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿Ⅳ」
ゲーム内容としては、全国家でのプレイが可能となり、登場する実在人物も大幅に増加、将軍の能力値は政治・戦闘・智謀という3つの100段階数値、歩兵・騎兵・弓兵・水軍という兵科適性としての4つのSからEまでのランク、6種類の内政特技および6種類の戦闘特技の有無という細かい設定になった。
また、全ての領地に将軍単位でプレイヤーが命令できるようになったことに加え、世界を1枚のマップで表現し、その上を各将軍率いるユニットが移動して内政や戦闘を行う(ただし軍隊ユニット同士や軍隊ユニットと都市との戦闘は別画面で行う)という、信長の野望・将星録にあった箱庭内政システムを採用。
総じて前作までとはかなり毛色の違ったゲームに感じやすいが、世界を舞台としたスケールの大きさ、各地に実在の国家や人物が多数登場すること、国王の血縁者の重要性、文化圏の概念など前作までの特徴も色濃く引き継いでいる。更に前作までは歴史イベントも存在しなかったが本作では幾つかの国に用意されている。
反面、オルドのシーンが大幅に簡略化されるなど残念な点がある。(ただしPC版のみでPS版は妃との「宴」の演出が変更されている。詳しくはこちら)
現在は入手不可能ではあるが、パワーアップキット版も存在しており以下の内容が収録されている。
シナリオの追加
(シナリオはチンギス・ハーンの息子であるオゴタイ・ハーンが即位した直後の1229年と中央アジアでティムールがティムール帝国を建国した時代の1370年の2つが追加。)
コマンドの追加
施設の追加
兵科の追加
新国王でのプレイが可能
コンシューマ版はPSのみで1999年2月25日発売。PCと異なりパワーアップキットが発売されていないが、PK版の一部要素が組み込まれている。ただし容量の問題から世界のマップが小さくなっていたり、徴兵の仕方が大きく異なる。
登場する勢力
モンゴル文化圏
- モンゴル:チンギス・ハーンに率いられた部族。1章では最も有能な武将が多い勢力で、片田舎から世界征服者にのし上がった経緯を実感できる勢力。蒙古騎兵の移動力と破壊力はチートクラス。追加シナリオではモンゴル帝国と改称する。
日本文化圏
- 鎌倉幕府:源頼朝が創始者で、後半では北条氏が支配する武士政権。我が国が舞台と言うだけあって日本人には一番親しみやすい勢力と言える。那須与一、北条時宗など戦上手な人々が率いる武士(日本の騎兵)、僧兵(日本の歩兵)と言った侍系の兵科は大陸の猛者にも負けない。