ミョルニルとは――
概要
雷と農耕の神であるトールが愛用する武器。古ノルド語で「打ち砕くもの」を意味する。
大きさは片手で握れる程度であるが、凄まじく重いうえに熱エネルギーの塊であるため、使用の際にはヤールングレイプルという鉄の手袋と、剛力を授ける帯(ベルト)メギンギョルズが必須であり、たとえトール神でも生身では使うことは難しかったようである。
その威力は凄まじく、オーディンの神槍グングニルと同様に投げれば手元に返ってくるという機能を有し、さらに豪腕で知られるトールの腕力をメギンギョルズが増幅することで、巨人族の頭蓋骨さえ砕く一撃必殺の破壊力を生み出す。
伸縮自在であり、普段はポケットサイズほどに小さくして持ち歩ける。また知られざる能力として死者蘇生の力もあり、トールはこれを利用して自身の戦車を引かせている黒山羊を食糧として平らげた後、ミョルニルを振るって生き返らせて再び使役していたという。
そのほかにも、神々の冠婚葬祭などの儀礼にもよく用いられている。
創作での扱い
伝説のアイテムや、パワーファイター系のキャラクターの上位・最強武器となることが多い。またSFなどでも電磁砲やミサイルなどの強力な兵器の愛称としてよく用いられる。
また、トールと北欧神話をモチーフとしたMARVELの作品『マイティ・ソー』でも、主人公ソーの武器として登場している。
アブソリュート・デュオの九重透流の必殺技に名前が用いられている。
関連タグ
グランベル・スカーレット:姉にオーディンを思わせる設定があるためか、彼女にはハンマーを持たせたイラストが存在する。