「無駄だな、一也。余は不死身じゃ」
CV/汐路章
概要
度重なるスーパー1の妨害により、全ての手札を失った帝王テラーマクロが本拠地に乗り込んできたスーパー1に対し、自ら打って出るため、ドグマの守護神「カイザークロウ」の力を得、それそのものになる神聖なる儀式“合体の義”でドグマの守護神カイザーグロウの像に流れる白い血液を(一部を除き)全身に浴びることにより不死身の肉体を得て変身したドグマ超A級怪人にして帝王テラーマクロの正体とされるカラス型宇宙生命体。
したがって、本記事の親記事は「帝王テラーマクロ」ではない。あしからず。
鳴き声は「カアァァァ~ カアァァァ~」
クチバシや脚の指先から放つ強力なロケット弾や鍵爪での攻撃が主な武器で、不死身の肉体を得ているが故、如何なる攻撃をも受け付けず、跳ね返すことが出来る恐るべき能力を持っている。
玄海老師や弁慶、赤心寺の玄海流の門下生たちを抹殺し壊滅させ、スーパー1ですらも一度は敗退させたその姿は(たぶん)当時の視聴者たちのトラウマとなった事だろう(まさに勝てる気がしない…)。
しかし、不死身の肉体を持つカイザーグロウにも弱点があった‼(CVイメージ:政宗一成)
それはニーベルンゲンの歌に登場するジークフリードやギリシャ神話のアキレウス宜しく、全身に血を浴びる際、どこからともなくやって来た1羽のカラスが右肩にとまっており、その部分だけが血を浴びられず、この一点のみが唯一の弱点となっていたのである。
その弱点を玄海老師との交戦中悟られてしまい、老師は始末したものの、彼の死ぬ間際にその事をスーパー1に伝えられてしまう。
玄海老師や弁慶を殺され、怒りに燃えるスーパー1との再戦時、その弱点である右肩に集中放火され(肝心な時にカラスは逃げてしまっており、慌てたマクロは普段の冷静さを忘れて「どこじゃ、カラスはどこじゃ?ワシの右肩に止まれ!カラスよ!」と叫ぶという狼狽っぷりを視聴者に見せ付けてくれた)、弱った所を怒りと悲しみの込めたスーパー1のスーパーライダー月面キックを食らい、「ドグマは永遠なり~~~~~~~!!!」との断末魔を叫びながら大爆発、爆死した。
ちなみに右肩にとまっていたカラス。“合体の義”の際にも親衛隊が排除しようとしたが、マクロが聖なる鳥(守護神カイザーグロウがカラスのためカラスは神の使いとされているためと思われる)なので縁起が良いということで不問にしたり、血を浴びる際「余と共に永遠に生きるのか?」と呟くなど、えらく気に入っていたが、実はその正体はジンドグマの支配者悪魔元帥の放ったスパイ「クロウ」であり、彼らが弾頭するため邪魔なドグマ(あわよくばスーパー1と共倒れを狙ったのかも知れない)を壊滅させるため“合体の義”を邪魔することが目的であったという事が物語の最後で明かされた。あ、あんまりだ…。
ドグマの神の使いであるカラスが縁起が良いどころか、不吉な象徴で、ドグマ壊滅を暗示するとは皮肉なものである。
派生作品
仮面ライダーSPIRITSでも魂の無いただの傀儡として復活しており、さらに自身の死を演出した仇敵悪魔元帥=サタンスネークと結託し、合体怪人「毒の牙と翼の融合」怪人(正式名所不明)として再びスーパー1との対決を開始することになった(その際、何故か死んでいないクロウまで再現されている)。
『ヒーロー戦記』ではドグマは既にスーパー1に滅ぼされているものの、カイザーグロウだけはバダンに移籍している。しかしながら知性はカラス並で、ライダーたちからは「ふじみの かいぶつ」と呼ばれ、会話すらしない。