概要
1975年5月24日から1982年4月3日にかけて、TBS系列およびフジテレビ系列局約2局(ただしTBSと番販協定を結んではいた)で放送された、土曜日の21時台に放送されたアクション刑事ドラマである。全355話。制作は東映東京撮影所。
警視庁に開設された特殊セクション・特殊潜入捜査班、通称Gメンの、非常且つ孤独な、犯罪との戦いの日々を描いた。オープニングでの芥川隆行の、「ハードボイルド Gメン'75 熱い心を強い意志で包んだ人間たち」のひと言に、本作の本質が詰まっている、と言っても過言ではない。
海外に出張することもしばしばで、主にヨーロッパ各国や香港に行っていた。特に香港では「香港カラテシリーズ」として中国拳法による格闘戦の応酬といった従来の刑事ドラマには無い強烈な印象を与えた。
なお、本作自体は香港でも放送されており、日本並みに人気が高かったという。
その後1982年10月から放送時間を日曜20時台に移行した上で「Gメン'82」として事実上再開したものの、視聴率は低迷(NHK総合の大河ドラマはもちろんのこと、テレビ朝日系列のほとんどの「西部警察」シリーズや、フジテレビ系列の大半の「オールスター家族対抗歌合戦」に喧嘩売ってどうするの?)、わずか半年で打ち切られてしまった。
その後2時間ドラマという形で、1993年、2000年、2001年に放送されている。なお、本作の最終回および「Gメン'82」、3回の2時間ドラマ版に関しては、東映東京撮影所ではなく、近藤輝男プロダクションという制作会社が手掛けている。
オープニングフィルムの、海上自衛隊館山ヘリポート(千葉県)の滑走路(または東京港大井ふ頭付近の道路)を、Gメンのメンバーが横一列に歩くシーンは、様々なパロディのネタになるくらい有名である(実際pixivで本番組のタグがついているイラストはたいていオープニングのパロディである)。
Gメン一覧
- 黒木哲也警視(全話:205話より警視正)/丹波哲郎※
- 関屋一郎警部補(1~33話)/原田大二郎
- 草野泰明刑事(1~202話)/倉田保昭
- 津坂真一刑事(1~104話)/岡本富士太
- 響 圭子刑事(1~103話)/藤田美保子
- 山田八兵衛刑事(1~204話)/藤木悠
- 小田切憲警視(1~223話)/夏木陽介
- 立花吾郎警部補(105~355話:205話より警部)/若林豪※
- 中屋武刑事(105~306話:253話より警部補)/伊吹剛
- 速水涼子刑事(105~203話、279話、288話)/森マリア
- 津川螢子警部補(205~251話、280話・289話)/夏木マリ
- 田口明夫刑事(205~330話)/千葉裕
- 村井刑事(205~226話)/有希俊彦)
- 島谷和彦刑事(227~306話)/宮内洋
- 南雲義明警視(227~305話)/川津祐介
- 吹雪杏子刑事(235~306話)/中島はるみ
- 草鹿刑事(307~355話)/鹿賀丈史
- マリコ・寺岡刑事(307~330話)/セーラ・ロウエル
- 賀川陽子刑事(307~355話)/范文雀※
- 津村冴子警部補(307~355話)/江波杏子※
- 古田刑事(331~355話)/谷村昌彦
- 風間刑事(331~355話)/藤川清彦
※は続編Gメン'82へのレギュラー続投。
Gメン'82
その他の登場人物
Gメン関係者
- 結城警視正(黒木警視の元部下でGメンの上司)/中丸忠雄
- 岡村節子巡査(小田切警視の秘書)/東島裕子→結城なほ子
- 水上亜子(田口刑事のガールフレンド)/遠藤真理子
- 水上牧子(亜子の姉)/鳥居恵子
- 片桐ちぐさ(273話、Gメン'82:16話)/島かおり
また、脇役として小林稔侍が多数出演。後に小林が主役を勤めた『変装の達人!警部・鬼沢平吉のファイルE』でスピンオフとして丹波が同役で登場した。