脳味噌のイカレた連中が拳銃ぶっ放しあったり殺しあったり、誰一人としてマトモな神経の人間がいないキチガイ大集合漫画、と言うかマトモな人間はこの世界じゃ生き残れない、そうだろロック?
ストーリー
日本の新人商社マンの『岡島緑郎』は、東南アジアで機密ファイルを届ける仕事のさなかに謎のチンピラ達の海賊行為に遭い、拉致されてしまう。
だがその裏を知った六郎は、自分をあっさり切り捨てた本社に見切りをつけ、闇の街ロアナプラの住人・ロックとして生きていくことを決意する。
これは、彼とその同僚たちの、イカれた街でおこるイカれた騒動の顛末である。
詳細
広江礼威による、痛快ガンアクション漫画。氏の出世作でもある。
闇社会の総決算と言うべき東南アジアの街・ロアナプラを舞台に、イカれたアウトローたちが鉛玉と硝煙を充満させて暴れまわる。
暴力と謀略を満載し、さらにそこにキレッキレのセリフのオンパレード、命の価値さえ路傍の石同然と化す倫理観の形骸化と、アドレナリン全開で突っ走るダーティな雰囲気が、この作品最大の売りといえよう。
また常識や正常な倫理観から外れているからこそ、世の中を俯瞰で見ることのできる特異な視点や、悪党たちなりの矜持や彼らの生き様を深く味わうことも可能。
ときに世間の正論に真っ向から疑問を呈するような、ドぎついストーリー展開がなされることもままある。
現在コミックスは第10巻まで刊行。
2009年に第9巻が発売されてからの5年間、ほとんど動きが見られなかったが、2014年5月19日にファン待望の第10巻が発売された。
株式会社SPIKY(公式サイト)からパチスロが2011年に1機種目『BLACK LAGOON』が2014年に『BLACK LAGOON2』が登場している。
<2は販売延期になっている。>
主な登場人物(ラグーン商会)
右から二番目
企業の機密文書を届ける仕事のさなかに、その文書の強奪を狙ったラグーン商会による海賊行為に遭い、人質として拉致される。
しかし、その裏を知り、自分の命をあっさりと切り捨てた本社に見切りをつけ、ラグーン商会の水夫としてロアナプラで生きる決意をする。
左から二番目
中国系アメリカ人の女性。
ラグーン商会で荒事を処理する凄腕のガンマンで、「二挺拳銃(トゥーハンド)」の異名を持つ。
ウルトラ短気な性格ゆえに様々なトラブルを起こす問題児。
けっこう美人ではあるが、命の瀬戸際でのやり取りに快感を覚える銃撃狂である。
愛銃はソードカトラス。
本名は『レベッカ・リー』
左から一番目
ラグーン商会の代表を務める、アメリカ系黒人の大男。
サングラスを外さないことをはじめ、いろいろと謎が多い人物。
ホテル・モスクワや三合会といったロアナプラの重鎮たち相手にも商売をしており、その知識や人脈はかなりのもの。
ベトナム戦争に参加した経験があるらしいが、真実のほどは定かではない。
右から一番目
ラグーン商会のメカニック。
天才的なプログラマーだったが火遊びが過ぎて、ある重要機密データにハッキングを仕掛けてFBIとマフィア両方から命を狙われた所をレヴィに助けられ、そのままラグーン商会で働くことに。
性格は割と緩めで常識的だが、それでもロアナプラの本質については理解しており、危ない橋を渡ろうとするロックに警告を促すこともある。
アニメ版
第1期『BLACKLAGOON』は、2006年4月から6月までUHFアニメとして放送された。全12話。
第2期『BLACKLAGOONTheSecondBarrage』は、2006年10月から12月まで、第1期と同じくUHFアニメとして放送された。全12話。
第3期『BLACKLAGOONRoberta'sBloodTrail』は、OVAで発売された。全5巻。
アニメーション制作はマッドハウス。
主題歌
オープニングテーマ
「Red fraction」
作詞 - MELL / 作曲・編曲 - 高瀬一矢 / 歌 - MELL
エンディングテーマ
「Don't Look Behind」
作曲・演奏 - EDISON
「The World of midnight」(#15)
作詞・作曲・歌 - Minako "mooki" Obata
「Peach Headz Addiction」(#24)
作詞・作編曲・演奏 - breath frequency
関連リンク
特設サイト『ロアナプラ観光協会』