概要
1933年に御堂筋線の梅田駅~心斎橋駅間を開業。日本最初の公営地下鉄であり、公営鉄道としては日本一の規模を誇る(東京メトロは民営地下鉄で大手私鉄)。地下鉄では珍しく、鉄道事業法ではなく軌道法が適用されているため、路面電車と同じように道路に沿って建設されることになった。東西南北がわかりやすく碁盤の目のように路線が縦横に伸びているのはこれが大きな理由。ただし、かつて第三セクターの路線だった「中央線のコスモスクエア駅〜大阪港駅間」に関しては例外と言える。
東京で駅ナンバリングが広まったことを受けて、駅ナンバリングが開始されたが、大阪市営地下鉄では将来の延伸を見据えて、1から始めるのではなく11から始めることにしている。実際、御堂筋線、中央線では、乗り入れ先にも駅ナンバリングがされているため、11より小さい数字が使われている。
初乗り運賃が割高と言われることが多く、短距離区間の乗車を妨げる要因ともなっていることとして、初乗り運賃が2014年の消費税引き上げと同時に200円から180円に値下げされた。なお経営状態は以前は御堂筋線以外赤字であったが、現在は全体では黒字化されている。そして、開業以来の累積赤字を公営地下鉄で初めて解消させた。
路線
御堂筋線
全線とも路線免許上は「軌道線」。御堂筋線は北大阪急行電鉄南北線と、堺筋線は阪急京都線・千里線と、中央線は近鉄けいはんな線と相互直通運転を行う。
長堀鶴見緑地線と今里筋線は小型のリニアモーター駆動電車で運行するミニ地下鉄である。堺筋線とミニ地下鉄2路線は架線による集電(直流1500V)で、それ以外は第3軌条集電方式(直流750V)。