解説
団体により細かな主張は違いがあるが、基本は自分達が考えるところの「イスラム教社会」の実現を暴力によって無理矢理実現しようと考えている点は共通している。
小規模な団体もあるが、中には大規模な組織を構成し一国の軍隊並みの規模を持つ大手組織もあり、大掛かりなテロを起こしたケースもある。西洋式の教育などを否定し、学校を襲ったりする組織もある。
中東だけでなくアジアやアフリカ地域等に多数のこうした団体があり、元からのムスリムだけでなく欧米人でも加入している者がある。
穏健派からの非難
しかしこうした団体の主張する所の「正しいイスラム教のありかた」は多くの穏健なムスリムとは齟齬が大きく、またイスラム教の教義に地域や特定の部族の因習などを勝手にごちゃ混ぜにしているようなところもあったりする。
こうした過激派の行動から風評被害を被っている穏健な一般のムスリム達やイスラム教の聖職者からは「本来のイスラムの教えではない」と非難されることも多い。
主なイスラム教過激派組織
- アブ・サヤフ(フィリピン)
- モロ・イスラム解放戦線(フィリピン)
- ISIL(イラク、シリア等)
- アルカイダ(多国的)
- AQAP(イエメン)
- アル=ヌスラ戦線(シリア)
- タリバン(アフガニスタン等)
- ヒズボラ(レバノン等)
- ハマス(パレスチナ)
- ボコ・ハラム(ナイジェリア)
- アル・シャバブ(ソマリア)