概要
太陽系の惑星の1つである赤い星。地球のすぐ外側を公転している。惑星では金星に次いで明るく(ただし、公転しているので地球からの距離により大きく明るさが変化する)、肉眼でも容易に視認でき、オレンジから赤っぽい色をしているのを確認できる。
直径は地球の半分、表面積は地球の4分の1(地球の陸地の総面積とだいたい同じ)、質量は地球の10分の1くらい。地表は気温が低く(大半が氷点下)、重力が弱い上に地磁気もないため、大気も非常に薄い(気圧は地球の1%もない)。液体の水もほぼ存在しない。
地表は概ね北半球が低い平原になっていて、南半球には高原が多い。太陽系で最大級の山であるオリンポス山は北半球にある。
表面に溝のような構造が確認され、イタリア語から英語に訳する際に表記が似た「運河」に誤訳されたこともあり、かつては火星人が居るのではないかとも言われ、SFの題材になることも多い。
衛星にフォボスとダイモスがある。どちらも表面がごつごつしていびつな形であり、ジャガイモに似ている。