概要
『さんまのからくりTV』時代の1994年10月にスタート。「からくりチャンス」として番組の最後で始まり、全10問(2016年のスペシャルでは全8問、2017年のスペシャルでは全6問、2018年のスペシャルでは全9問)が出題され、4問目が終了した時(第1回や第2回、第6回、第11回名人戦などのように、2000年以前の頃は5問目が終了した時に予想される事もある)に、どの解答者が一番正解して優勝するかを予想する。まず、ゲストが好きな番号の解答者を予想。その後、観客の拍手が多い解答者が客席予想とされる。このコーナーは賞品ゲットのコーナーなので、残りの解答者が優勝した場合だと「残念」という文字が現れ、はがき抽選で視聴者に賞品が届くようになっている。ちなみに問題の方はその後7問目から再開される(初期は6問目から、2006年春のスペシャルでは8問目から再開)。
「ご長寿早押しクイズ」という名の通り、基本的に80歳以上(初期は70歳以上)の元気なお年寄りが問題に答え、会場や視聴者を爆笑の渦に巻き込むコーナーであるが、後述のようにほとんどまともに進まないためか正解が出なくても次の問題に進む(2018年のスペシャルでは最終問題まで正解なしで進めた。なお決勝戦の顔触れは地方予選で正解した解答者が1人もいなかった)クイズ企画にあるまじき進行がされている。
「KOされたボクサーは二週間以内に立ち上がらないと負けになる」「ダイビングをするときに背負うものはプロパンガス」「夫婦はエッチをするほど仲良くなる」「年寄りは太陽熱で温めよう」(全て要約)など毎回カオスな解答が出てくるうえ、ヒントが出たら余計カオスな展開に発展することも多々。
また芸能人や映画に関する問題が出ると大抵風評被害クラスの大惨事となってしまう。
- 名前が問題になったE.T.が早々に「ウンコ」呼ばわりされる。
- 当時結婚したばかりの長嶋一茂が出題された際には「この人は最近何をして有名になったでしょうか?」と言う問題に「結婚詐欺」と回答され、スタジオに居た一茂本人が苦笑いしていた(司会のさんまは「正解!」と大爆笑していた)。
- 「和田アキ子さんが司会を務める日曜お昼の人気番組はアッコに○○○○(=おまかせ)」と言う問題では、「アッコに殺される」、「アッコに食べられる」と言う回答が飛び出した。
- また、R&Bが何の略かを答える問題では「B=ブルース」について「和田アキ子さんも得意としています」とヒントを出したところ、「暴力」と言う回答が飛び出した(ちなみに有吉弘行も和田に対して「リズム&暴力」というあだ名をつけたことがある)。
- 明石家さんまが男性好感度タレントで1位になった際にはその事が問題になったが、回答者が聞き取れなかったため隣の回答者に聞き返したが、「好かれてるタレントさん」を「比較的軽い人」と聞き間違えたにもかかわらず、「そりゃ、明石家さんまっつうんだよ」と、何故か正解していた。
- 2018年スペシャル予選では、DAPUMPのリーダー名が問題になった際他の解答者に答えを教えられた解答者が「イッサ」を「エッサ」と聞き間違えて「おサルの篭屋」を歌いだす。
- 職業が問題になった南海キャンディーズの山里亮太が「指名手配」「覗き魔」「下着泥棒」と犯罪者扱いされた(一応「ヘルメット業者」や「昆虫博士」など犯罪者以外もあった)。
- 挙句(「テレビで見た気がする」と思い出しかけた解答者に新しく司会となった山本匠晃が「面白かったですか?」と尋ねたら)「面白くなかった」「もう無職しかない」とバッサリ言われてしまう(スタジオ出演していなかった山里本人は解答の酷さをtwitterで嘆いていたが、そのtwitterには酷さに大ウケする視聴者の声も多数挙げられた。
- 上記のバッサリ言った解答者は前の年にも同様の問題になったハライチの澤部佑に対し「帽子を被っていたら二等兵」「修行僧」と答え、更に別の解答者は「連続窃盗犯」と犯罪者扱いしている。
- 更に予選で「フランケン」「人間山脈」と言われた相方共々スタジオで見ていた翌年の決勝で、今度は名前を答えてもらうはずが妻が女優なのは理解されていたが、「カメラ小僧」「ピンハネ業者」「米泥棒」と相変わらずの言われぶりで、山里は「名前を言え!」と突っ込んでいた。特に上記の回答者からはやはりと言うべきか、「下着の愛好家」「2~3日前に夕方の番組に出てた」と前年同様下着泥棒扱いされた。
- 同じく昔の写真で職業が問題に出されたいとうあさこも「横領した銀行員」「寂しい女」と言われる(スタジオで見ていた当の本人は「男のために2億円くらいやってる」とその場で自虐ネタにしている)。
- いとうあさこと共にスタジオで見ていた滝沢カレンは名前が問題になった時、いきなりの「首長族」呼ばわりから「夜の女」「水商売」などとキャバ嬢扱いされ、「滝沢カレ」までをヒントに出したら「滝沢カレーうどん」「滝沢カレーライス」と料理状態になり、さらにそこから「滝沢みりん」「滝沢マリン」「滝沢チョビン」と近いんだか遠いんだか分からない珍回答の続出に爆笑していた。
- 他にも同じく名前が問題になった堤真一は、いきなり「堤パンイチ」呼ばわりされ、最終的には「つつもたせ闇市」という訳のわからない名前になったこともあった(本人曰く「ふたつ悪いことしてる」)。
- 決勝戦でミスチルの正式名称Mr.Childrenを答える問題では「ミスターチルド室」まで行ったのを除きほぼ味噌汁の話になってしまう。
- 2020年度では、2年前の山里同様職業を問題にされた平成ノブシコブシの吉村崇が「歓楽街の客引き」「インチキなものを売る詐欺師」「悪い医者」扱いされる。
- 更に同年決勝戦で同じく職業が問題になったハリセンボンの近藤春菜も、「パーマかけすぎー!」と謎のツッコミを浴びせられた後、「商工会の会長」「役場の優しい人」「カレンダーをくれる人」扱いされた。さらに2023年度でもパーマネタが続出したほか、「お見合い写真」扱いされた。コンビ名が問題になったバナナマンの日村勇紀に至っては、「練り物界を変えた男」「ヘルメットデザイナー」や「蝋人形師」扱いされた。さらに、翌年、翌々年も日村のヘルメットネタが続出した他、2022年度では、「包み紙アドバイザー」「クリームパスタのコック」「写真館の副館長」「フルーツパーラーの最高主任」扱いされた。
- また、King&Princeの平野紫耀が問題になった際は、女性回答者が平野のファンだったのか「とてもキレイなカッコいい子」と称したのにもかかわらず「平野半吉」と名前を間違えた上、その他の回答者からは「古今亭正一」「古今亭いまいち」と落語家扱いされた。
- 2022年度では、4年前の山里同様職業を問題にされたアンガールズの田中卓志が「予備校生」「五浪か六浪した浪人生」「タイに潜伏して独り寂しい思いをしている男」扱いされた。
- 2023年度では、上白石萌歌の名前が問題になった時、「自分は我慢してでもこどもにパンを分け与えるような人」「怪我した鳥を放っておけない優しい人」などと優しい人扱いされ、「かみしら」までをヒントに出したら「かみしらす」「上しらす丼」「上白石しらす丼」「鰹風味の生しらす」「釜揚げしらすの生しらす」とほぼシラスの話になってしまう
挙句の果てには珍行動を取る回答者もおり、完全無法地帯と化すのが当たり前 のため、視聴者からは編集を疑われ、「やらせか!!」と言われるくらいである。
- 自己紹介時「今日はご主人来てらっしゃいますか?」と問われ「生き物の世話に忙しくてくる暇がないです(要約)」と答え、直後唐突に「あ!主人は死んじゃった!20年前に!」と訂正を入れる。
- クイズ中であることを理解できず炭焼きに行ってしまう。
- 回答者以外でもカメラの前の観客が立ち上がって顔が画面を隠してしまったり、突如複数人が席を立ってトイレに向かったり、謎のジジイが解答席の前を往復で横切ったり、挙げ句鈴木氏にサインをねだる人まで現れたことがある。
ご長寿早押しクイズ名人戦
毎年「名人戦」なるものが開かれていた(全盛期には春、秋、冬の年3回行われていた)。これは今までのご長寿の中から「このご長寿は面白かった!!」と思う人をスタッフが3人選び、その3人を「名人」として呼び出す。その3人が集まり、珍解答を連発するカオスさは通常放送の何十倍である(2018年のスペシャルからは高齢者の数が増えているという社会的事情もあってか5人に増枠された。2021年のみ6人とさらに増枠されている)。また、名人戦でも特に面白かった名人が、複数回名人戦に出場する事もある。ちなみに名人戦は確認したところ、これまでに少なくとも26回開催されたと見られる(2006年、2009年の春のスペシャルを含めると28回開催されたと思われる。2016年年末以降のスペシャルも含めると35回)。
最近は放送が限られており、市町村合併が多いため行き尽くした説、コーナー枠不足説、番組にクレーム殺到説(前述のやらせ扱いの他、奇抜すぎる回答者達を笑い物にする様子が「年寄りをいじめている」等と非難された)など、さまざまな説がある。
そして復活へ
2009年春のスペシャルをもって惜しまれながらも終了したご長寿早押しクイズであったが、2016年に『爆笑! 明石家さんまのご長寿グランプリ2016』の番組内にて復活した。その際、なぜか「14年ぶり復活」というミスが生じてしまった(実際には前述の通り7年ぶり)。2020年からは新型コロナウイルス感染症対策のため、リモートで行われている。
席の色変遷
2017年末までは3枠制、2018年末から5枠制(2021年末のみ6枠制)。
ご覧の通り、2009年春の回は、スタジオで明石家さんまが持っている1から3までの番号札の色に準じている。
主な問題と解答の一例
- Q漫才コンビで「今いくよ」といえば、もう一人は誰でしょう(A:今くるよ)
- 各員今いくよ連発
- Q和田アキ子さん司会の。日曜お昼の番組は「アッコに…」何でしょう?(A:おまかせ)
- Q薬丸裕英さん司会のTBS系列の朝の番組のタイトルは何でしょうか?(A:はなまるマーケット)
- Qパンダの大好物はなんでしょうか?(A:笹)
- Qチャウチャウ、レトリバーは何の種類でしょうか?(A:犬)
- Q大晦日の日に食べるものは何でしょうか?(A:年越しそば)
- Qエジソンが残した名言「天才とは99%の努力と1%の・・・」何?(A:ひらめき)
- Q結婚式で新郎新婦が杯を使ってすることはなんでしょうか?(A:三々九度)
- よよよい よよよい よよよい よい
- ジョジョジョン ジョジョジョン ジョジョジョン ジョン
- のののい のののい のののい のい
- (何故かほかの2人も一緒に)のののい のののい のののい のい(リズムは全て三本締め)
- Q宮崎駿監督の作品で、少女2人と森の守り神との交流を描いた映画のタイトルといえば、「となりの」何でしょう?(A:となりのトトロ)
- Q(TikTokのアイコンが出て)若者に人気のこのアプリの名前は何でしょう?(A:TikTok)
- 孫世代がやってるのか、うろ覚えでティックモッコ、ティックトックリなど語感的に惜しいものがきて
- やっとポックリ
他色々・・・
司会者
- 鈴木史朗(1998年まではTBSアナウンサー、以後フリーとして出演) - 1994年 - 2009年「ご長寿早押しクイズ」司会、2017年までの決勝戦
- 山本匠晃(TBSアナウンサー) - 予選、2018年からの決勝戦
主な名人たち
ここで言う出場回数は、2006年春のスペシャル、2009年春のスペシャル、ご長寿グランプリ決勝戦での出場も含むものとする。
カッコ内は出場回数、カッコ内の※は少なくともの出場回数、太字は優勝経験のある名人。
五十音順
- 青木政司名人(1回出場※)
- 浅野きくい名人(1回出場)
- 浅野正五郎名人(1回出場、第6回優勝)
- 阿部真名人(1回出場※)
- 池田和代名人(1回出場)
- 犬賀悦子名人
- 猪俣松治名人(8回出場、第25回優勝)
- 岩井忠臣名人
- 大石學治名人(2回出場)
- 大熊清名人(1回出場、第19回優勝)
- 大野仁三吉名人(1回出場、第11回優勝)
- 小野勝男名人(4回出場、第1 - 4回優勝)
- 小野寺宏さん
- 恩田昭次郎名人(1回出場)
- 勝又翠名人(2回出場)
- 菊池きん名人(1回出場、第9回優勝)
- 坂井喜一名人(4回出場)
- 坂本義之鶴名人(1回出場※)
- 佐藤サン名人(2回出場)
- 佐藤千代子名人(1回出場)
- 塩谷正雄名人(1回出場)
- 四藤良雄名人(1回出場※)
- 品竹平名人(1回出場)
- 篠本義郎名人(1回出場)
- 清水千代乃名人
- 杉田ナカ名人(1回出場)
- 鈴木与作名人(2回出場※)
- 高嶋健司名人(2回出場)
- 竹内太志名人(4回出場)
- 田代徳治名人
- 茅根寛名人(6回出場、※名人戦での優勝経験は無し)
- 土屋静男名人(1回出場)
- 寺澤善太郎名人(2回出場、第5回優勝)
- 遠山幸雄名人(1回出場)
- 中島正勝名人(1回出場)
- 仲野栄次名人(9回出場、※過去6回優勝)
- 成田利武名人(1回出場)
- 二階堂仂名人(1回出場)
- 額賀忠衛名人(1回出場)
- 萩原忠二名人(1回出場、第21回優勝)
- 萩原長吉名人(1回出場※)
- 箱崎マスヨ名人(3回出場)
- 長谷川浦次名人(1回出場※)
- 林正武名人(1回出場、第24回優勝)
- 原松雄名人(1回出場、第20回優勝)
- 平形卯平名人(1回出場、第23回優勝)
- 藤池久雄名人(1回出場)
- 藤井藤吉名人(1回出場)
- 富士谷ミヨシ名人(1回出場)
- 古屋よ志江名人(2回出場※)
- 程野武巳名人(4回出場)
- 前島文夫名人(2回出場※)
- 槇恒名人(1回出場※)
- 丸山栄名人(1回出場)
- 三坂郁雄名人(1回出場)
- 皆川昭名人(4回出場)
- 皆川俊男名人(1回出場、第8回優勝)
- 宮内憲名人(1回出場※)
- 武藤勝凱名人(1回出場)
- 村松芳平名人
- 薬師寺律子名人
- 吉田こと名人(8回出場、第22回優勝)
- 吉田蘭子名人(1回出場)
- 渡部定八名人(2回出場)
名人戦・決勝戦などの出場者リスト
※前述通り、2006年と2009年のスペシャル、ご長寿決勝戦も含みます。
優勝した名人は太字
3枠制時代
回数 | 年季 | 1枠 | 2枠 | 3枠 |
---|---|---|---|---|
1 | 1995秋 | 坂本義之鶴 | 佐藤サン | 小野勝男 |
2 | 1996春 | 小野勝男 | 佐藤サン | 鈴木与作 |
3 | 1996秋 | |||
4 | 1997春 | 小野勝男 | 渡部定八 | 阿部真 |
5 | 1997秋 | 寺澤善太郎 | 宮内憲 | 茅根寛 |
6 | 1998春か秋 | |||
7 | 1998冬 | 三坂郁雄 | 大石學治 | 皆川俊男 |
8 | 1999春 | 皆川俊男 | ||
9 | 1999秋 | 土屋静男 | 菊地きん | |
10 | 2000春 | 前島文夫 | 篠本義郎 | 額賀忠衛 |
11 | 2000秋 | 大野仁三吉 | 寺澤善太郎 | 渡部定八 |
12 | 2000冬 | |||
13 | 2001春 | |||
14 | 2001秋 | 田代徳治 | 仲野栄次 | 青木政司 |
15 | 2001冬 | 富士谷ミヨシ | 仲野栄次 | 茅根寛 |
16 | 2002春 | 吉田こと | 仲野栄次 | 茅根寛 |
17 | 2002秋 | 遠山幸雄 | 仲野栄次 | 成田利武 |
18 | 2002冬 | 清水千代乃 | 仲野栄次 | 吉田こと |
19 | 2003春 | 杉田ナカ | 吉田こと | 大熊清 |
20 | 2003秋 | 原松雄 | 猪俣松治 | 吉田こと |
21 | 2003冬 | 萩原忠二 | 猪俣松治 | 吉田こと |
22 | 2004春 | 吉田こと | 猪俣松治 | 仲野栄次 |
23 | 2004冬 | 吉田こと | 猪俣松治 | 平形卯平 |
24 | 2005春 | 吉田こと | 猪俣松治 | 林正武 |
25 | 2005秋 | 浅野きくい | 猪俣松治 | 藤池久雄 |
26 | 2006春 | 茅根寛 | 浅田美代子 | 猪俣松治 |
27 | 2009春 | 前島文夫 | 小野寺宏 | 茅根寛 |
28 | 2016年末 | 吉田蘭子 | 高嶋健司 | 恩田昭次郎 |
29 | 2017年末 | 高嶋健司 | 池田和代 | 藤井藤吉 |
※特に前半の回の出場者名が欠けている回がございますので、確認・判明いたしましたら、追記修正お願いします。
5枠(6枠)制時代 ※6枠は2021年末のみ
回数 | 年季 | 1枠 | 2枠 | 3枠 | 4枠 | 5枠 | 6枠 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
30 | 2018年末 | 箱崎マスヨ | 坂井喜一 | 二階堂仂 | 皆川昭 | 武藤勝凱 | - |
31 | 2019年末 | 箱崎マスヨ | 坂井喜一 | 竹内太志 | 皆川昭 | 程野武巳 | - |
32 | 2020年末 | 箱崎マスヨ | 皆川昭 | 坂井喜一 | 竹内太志 | 程野武巳 | - |
33 | 2021年末 | 皆川昭 | 坂井喜一 | 勝又翠 | 佐藤千代子 | 程野武巳 | 竹内太志 |
34 | 2022年末 | 塩谷正雄 | 丸山栄 | 勝又翠 | 竹内太志 | 程野武巳 | - |
35 | 2023年末 | 薬師寺律子 | 犬賀悦子 | 勝又翠 | 岩井忠臣 | 程野武巳 | - |
36 | 2024年末 |