人物
アニメ監督福田己津央氏の夫人でもあり、同業の両沢和幸の姉でもある。
結婚以前は一般企業のOLであり、その後は主婦業の傍らで監督のアシスタントとして、脚本の清書・修正を手伝っていた。
当初はそれだけだったが、徐々に脚本へのアドバイザーのような立ち位置へと進出し、監督からの勧めもあって『星方武侠アウトロースター』にて脚本を一話限りではあったが任される。
以後、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズのOVAにて本格的に脚本家としてでデビューし、その後自身の代表作となる『機動戦士ガンダムSEED』(以下「ガンダムSEED」)シリーズのシリーズ構成を手掛けることとなった。
作風
キャラの個性付けには強く、多くのキャラクターを個性のカブリ等を出来るだけ回避することに関してなど、素材作成には高いスキルを持つ。
一方、アニメファンからは概ね不評。
彼女の作る物語の流れ自体は悪くないのだが、何かと恋愛絡みにしたり、男同士の友情BL寄りである他、台詞に指示代名詞(これ・それ・あれ・どれ等)を多用しし過ぎて心理描写が抽象的になり過ぎたりする。
しかし、特に不評を買っている部分に「キャラクターへの配慮不足」がある。
特に主人公や思い入れの強いキャラクターを活躍させたいという意図が散見し、ストーリーの細かい部分で設定崩壊を起こしてしまっていることが多い。
また彼女の不評の一環として遅筆が挙げられ、『ガンダムSEED』シリーズではそれが原因で度重なるバンクや総集編の多用が問題となり、作画スタッフも怒りを露わにした事で有名。
2006年にアニメ誌で告知されたガンダムSEEDの劇場版が全く音沙汰ないのは福田が彼女以外に脚本を認めようとしない事とそもそもの彼女の脚本家としての力量不足が原因ではとも言われている。
また、仕事が進まない、遅筆な理由の一つに重い持病を患っているというのが頻繁に挙げられているが、あくまでファンの間での憶測に過ぎず、明確な理由は不明。
・・・であったが、2016年2月21日に金丸淳一が彼女の死についてツイート。
翌日には「2月19日に大動脈解離で亡くなった」と公式に発表が為された。
主な作品
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA (OVA)
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN (OVA)
- GEAR戦士電童(シリーズ構成)
- 機動戦士ガンダムSEED(シリーズ構成)
- 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY(シリーズ構成)