タロットの大アルカナの12番、The Hanged Man。
概要
文字通りタロットカードには上下逆さまにして足を吊られた男が描かれている事が多い。
また、ウェイト版にせよマルセイユ版にせよ、その二大デッキ両者ともに足を組んだ構図である。
その組んだ形が数字の4の字か木星の占星学記号の形(またはそれらを裏返した形)を
なすところから、それらとの象徴的な意味の連関を考える人も少なくない。
刑死者、という名称からカードの意味合いはネガティブに思われる事もあるが
カードそのものにはそれ程ネガティブさはない。
意味
吊られている様子からか正位置の意味合いとしては「忍耐」「努力」「試練」などの意味があり、
逆位置の場合は吊られた状況が消滅することから「諦め」「徒労」「やせ我慢」などの
意味が生じる。
また、今ある古い何かを脱ぎ去り、新しく生まれ変わることに関して
このカードが出ることもある。たまに出産に関しても出る。
その他
構図の由来については諸説あるが、その一つに北欧神話の主神オーディンの逸話がある。
彼はルーンの知識を得る際に、人間界の真下にある『ユミルの泉』で泉の賢者に右目を捧げて未来を見通す目を得た後、さらに"ユグドラシルの枝に逆さ吊りになって自分の腹をグングニルで貫きながら瞑想する"という荒行の末にルーンの秘密を得たという。
関連タグ
大アルカナの一覧
0 | 愚者 | THE FOOL |
---|---|---|
1 | 魔術師 | THE MAGICIAN |
2 | 女教皇 | THE HIGH PRIESTESS |
3 | 女帝 | THE EMPRESS |
4 | 皇帝 | THE EMPEROR |
5 | 教皇 | THE HIEROPHANT |
6 | 恋人 | THE LOVERS |
7 | 戦車 | THE CHARIOT |
8 | 力 | STRENGTH |
9 | 隠者 | THE HERMIT |
10 | 運命の輪 | WHEEL OF FORTUNE |
11 | 正義 | JUSTICE |
12 | 刑死者 | THE HANGED MAN |
13 | 死神 | DEATH |
14 | 節制 | TEMPERANCE |
15 | 悪魔 | THE DEVIL |
16 | 塔 | THE TOWER |
17 | 星 | THE STAR |
18 | 月 | THE MOON |
19 | 太陽 | THE SUN |
20 | 審判 | JUDGEMENT |
21 | 世界 | THE WORLD |