概要
2015年5月までコミックZERO-SUM増刊WARDで連載されていた高山しのぶのファンタジー漫画。
ZERO-SUM増刊WARD休刊後は、現在ゼロサムオンラインにて連載中。こちらでは最新話と「第1巻」を見ることが出来る。
ストーリー
大昔の中国を思わせる国。その四方の地で支えていた四凶と八百万の神が存在していたが、四凶のうちの二匹が他国へと逃げ出した。
その際、五山の内の岱與と員喬が崩れ落ちた。
また、八百万の神も消え去った。国土を保つため、失踪した四凶の代わりとして人々は人柱たる役目を作り上げた。
消えた神々を取り戻すため、ある職「歌士官」が作られた。
歌士官である一葉(いちよう)は、自分の育て親である神獣・しろを人柱の身より解放するために「自国から追い出され、よその国へと逃げ出した神を連れ戻す」ことを目指して職務を続けている。
しかし、彼は「史上最も出来そこないの歌士」と呼ばれる歌士官であり……。
登場人物
※CVはドラマCD版
主要人物
一葉(いちよう)
CV:浪川大輔
主人公。19歳。首に赤い布を巻いている。
他国へ逃げ出した神々を探している歌士官。口が悪く、滇紅には暴力的な態度を取る。
伝説の歌士官藍采和の弟子だが、踏々歌と呼ばれる呪術を使う歌士官でありながら、ありえないほどの音痴という欠陥も持っている。
そのため今まで上手くいった例がなく、未だに連れて来ることの出来た地霊はゼロである。
同じ歌士官達からは「史上最もできそこないの歌士」と言われている。
しかし、首に小さな翼が付いており、規格外である滇紅と花果を扱え、滇紅の封印を解くなど、尋常でない力を持っている。
滇紅てんこう)
CV:宮野真守
一葉が使役する中級神の一人。種族は不明。赤い長髪で紫の瞳をしている。
水を通して場所の移動ができる。
普段はおっとりしているが、戦う際は髪の色が白く変わり、別人と言えるほどの好戦的な態度に変わる。
ミクロネシア地方の悪神ムレッテムーの遺跡の奥深くに、何者かによって封印されていた。
花果(かか)
CV:谷井あすか
一葉が使役する中級神で「竦斯(しょうし)」という珍しい種族。
一葉に懐いていて、一葉に危害を加える者を攻撃する。
普段は小さな子供の姿をしているが、戦闘時などは成長した姿になり、立ち振る舞いや口調も年相応になる。しかし、一葉に叱られると泣き喚くなど精神年齢では普段と大差ない。
りゅう
種族は雷獣で雷や嵐を呼ぶ中級神。
諸事情で島から出られずにいたところを一葉に救われて一葉の従神となる。
人間の姿をとる時は、男児の姿になる。
親友・親交関係
羅漢(らかん)
CV:うえだゆうじ
一葉の友人で、神々を目的に合わせて成長させる調教師。
珍品種には目がない。いつも無一文の一葉に食事を驕らされている。
武夷(ぶい)
CV:鳥海浩輔
一葉と同じ歌士。
賭け事が大好きで稼いだ金をすぐにつぎ込んでしまうため、常に金に余裕がなく、詐欺まがいのことまで働いている。
藍 采和 (らん さいわ)
CV:阿部敦
見た目は小学生にしか見えないほど背が低いが、八仙の一人で一葉の師匠。
一葉に歌士になることを勧め、一通りの礼儀作法や歌士としての役割を教えた。また、国のため人柱として白豪を捕縛した張本人でもある。
孫登(そんとう)
CV:櫻井孝宏
歌士官長。ポニーテールと太い眉毛が特徴的な男性。
非常に優秀だが一風変わった人物。藍采和を「心の友」と呼ぶ。従神は天竜八部衆。
峰龍井(ほうりゅうせい)
CV:石川英郎
歌士官長補佐。調教師として一流の腕を持つ。出世を望んでいないが、孫登を抑えることのできる人物として、歌士官長補佐官に任命された。従神は花仙十姫。
白珠龍(はくしゅりん)
CV:清水香里
西の崑崙山にいる西王母。
少年のような少女で、一葉に「西王父」とからかわれている。
神
白豪(はくごう)
CV:石塚運昇
神獣である「天狗(てんこう)」という種族で、大きな猫の姿をしている。
普段は西王母の側近で守護を務めている。国を支える人柱である。
一葉の育て親でもあり、一葉は彼を人柱から解放するため歌士官になった。
比企(ひき)
CV:関俊彦
足を切られ、崑崙山の青柱の人柱とされている龍王の息子。
人に会う時などは、癖毛の青年の姿をしている。口調こそのんびりしているが、人を食ったような言動が多い。
丙閑
龍生九子の一人であり龍王の子。
父を敬愛し、白豪と一葉を嫌っているが、様々なことを知る為に一葉の従神となる。
用語
かつてこの国の地中に固く封じられていた四匹の強大な悪神のこと。
それらが封印を強引にといて他国に逃げ出して以来、国に存在していた八百万の神も
消え去ってしまい、その後は偉人たちが国を守り支えてきた。
歌士官(歌士)
消えた神々を取り戻すために作られた職。踏々歌と呼ばれる呪術を使い、神獣を封じ込めることを仕事としている。
独特の歩法と「醮(しょう)」と呼ばれる願文を詠む様が歌舞のようであり、「斎」という数珠に神を宿す様が戯曲のようであるため、「歌士」と呼ばれる。
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