概要
1966年11月9日〜1967年9月27日まで、日本テレビ系列で全47話が放送された。
作品タイトルは「快獣ブースカ」であり、「怪獣」ではないのでお間違いのないように。
もともとは『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」がベースになっており、「もしも家庭に怪獣が住んでいたら?」というテーマで、かつ当時の子供の視点に立って作られたコメディ番組である。
当時人気だった『おそ松くん』や『オバケのQ太郎』などのギャグ漫画の影響を受けており、特撮手法を駆使して空想ギャグドラマを生み出すことを企画意図にしていた。
「バラサ、バラサ」「シオシオのパー」などのいわゆる「ブースカ語」が当時の子どもたちの間で流行し、一躍人気番組となった。
そのため当初全26話の予定だったが、全47話に延長された。
テレビ放送以外にも多数の雑誌で漫画作品が連載されるなど、今でいうメディアミックス展開の先駆となったとも言われている。
本放送終了後も派生作品が製作されたり、円谷プロの公式ネット動画にブースカが登場するなど、現在でも彼の人気が高いことがわかる。
ストーリー
発明好きの少年、屯田大作がペットのイグアナであるブースカを「ゴジラ」の様な怪獣に仕立てようと、自作の栄養剤「クロパラ」を与えた。ゴジラとまではいかなかったが、ブースカは元の30倍の大きさになり、ユーモラスな顔とずんぐりした体、人間並みの知能と様々な超能力を持った「快獣」となった。そんなブースカを取り巻く子供達や、近所の住人達の間で繰り広げられる珍騒動を描く。
登場人物
ユーモラスな顔とずんぐりした体が特徴的な怪獣ならぬ「快獣」。元々は大作のペットのイグアナだったが、大作が自作の栄養剤「クロパラ」を与えたことにより、突然変異をおこして元の30倍の大きさになった。
性格は争いを好まず、心優しくのんびり屋で、ナイーブな感性の持ち主。人間でいえば年齢は小学5年生ぐらいの子供快獣である。
ラーメンが大好物。
- 屯田大作(演:宮本智弘)
発明好きの少年。ペットのイグアナであるブースカを「ゴジラ」の様な怪獣に仕立てようと、自作の栄養剤「クロパラ」を与えたが、結果的には多少手違いが生じ、ブースカは怪獣ならぬ快獣となってしまう。
主題歌
- 「快獣ブースカ」
歌:高橋和枝、みすず児童合唱団
派生作品
- ブースカ帰ったよ!(1997年)
- ブースカ!ブースカ‼︎(1999年)
余談
ブースカ語である「バラサ、バラサ」や「シオシオのパー」は脚本の山田正弘、「プリプリノキリリンコ」は同じく脚本の上原正三がそれぞれ考え出した造語である。
関連タグ
ZILLA:ブースカ自体もともとイグアナからゴジラのような怪獣を作ろうとした結果誕生した「快獣」であったが、こっちは本当の意味でイグアナから誕生した。また、東宝製作という点でも共通している。